近年、足場用の単管パイプを使用し農業関連の用途で使われるパイプ倉庫/車庫が増えてきています。
単管パイプが農材店やホームセンターを通じて全国的に広く流通しており、DIYを含む様々な分野で活躍している事に加え、クランプやジョイント等の関連部材も種類も豊富で、手に入り易くなっている事が背景にあるのだと思われます。
更に農業関係の方々が慣れ親しんだ農業用ビニールハウスの仕様を真似る事で比較的し施工も易く、使い勝手も良い事もこのトレンドを支えていると我々は考えています。
そこで今回は単管パイプを使用した農業用途のパイプ倉庫/車庫ついてご紹介させて頂ければ幸いです。
農業用途の倉庫/車庫が必要な背景
日本の農業は「高齢化」という課題を抱えています。2019年に農林水産省が発表した「農業構造動態調査」によると農業就業人口の男女計の平均年齢は67.0歳であり、他の産業と比較してもかなり高い水準です。
そのような状況から人手不足や労働負担を軽減する為に、利便性/生産性を考慮して、より農地の現場に近い場所に倉庫を設ける事はごく自然な発想です。
また今迄以上に農業機械の活用も増える訳ですが、農業機械は高額な資産であり盗難防止や保全の為に車庫での保管が必要です。その際にもやはり利便性を考慮し、より農地の現場に近い場所に車庫を設ける事が望ましいのは自明の理です。
その様な状況で既に慣れ親しんだ農業用ビニールハウスの仕様を継承しつつ、入手し易く部材が多い為に自由に設計ができる単管パイプを使用し、パイプ倉庫/車庫を作る例が増えているのだと私たちは考えています。
単管パイプを使用したパイプ倉庫 / 車庫の利点
単管パイプを使用したパイプ倉庫/車庫は、基本的に農業用ビニールハウスと同じ様な構造をしていますが、従来の農業用ビニールハウスのアーチパイプに採用されるφ22.2mm × 1.2mmやφ25.4mm × 1.2mmのパイプの代わりに単管パイプφ48.6 × 1.8やφ48.6 × 2.4等を活用する為、頑丈です。
単管パイプを使用したパイプ倉庫 / 車庫は、以下の利点が挙げられます。
- 強度的には大型化が可能に
単管パイプをパイプ倉庫/車庫に採用すると強度的には間口3M~9M/軒高2M~4Mと幅広く高く建てることができ、施工を自ら行えば、比較的安価に施工することが可能となります。 - パイプの曲げ加工が不要
直線の単管パイプを部材に差し込むだけなので、パイプの「曲げ加工」が不要になります。その為、資材待ちもなくなり早く調達ができるようになります。一方で、穴あけ加工は必要となりますのでご注意下さい。
まとめ
従来の農業用の部材に比べ単管パイプはクランプやジョイント等の部材も多く入手し易いので、ご自身に技量があれば単管パイプを使用したパイプ倉庫/車庫はカスタマイズもしやすく、ご自身のニーズにあった倉庫/車庫を建てることが可能となります。
具体的な例として下記のリンクから、佐藤産業さまが提供されている部材のカタログがダウンロードができますので、ご活用頂ければ幸いです。 佐藤産業株式会社 両スエジジョイント
また、私たちから単管パイプ含め単管パイプ部材の取扱店のご紹介や、単管パイプを使ったパイプ倉庫/車庫を施工/活用してる方々をご紹介する事も可能です。ご遠慮なくご相談頂ければ幸いです。
- タグ:
- 単管パイプ/足場管
- キーワード:
- DIY