今年の冬はラニーニャ現象等による要因から普段雪が降らない地域でも記録的な大雪が相次いで発生しており、2022年01月06日には東京都でも大雪警報が発令され、東京都心で10㎝の積雪が観測され2018年以来の4年ぶりの大雪となりました。
この大雪により道路での交通事故や航空便の欠航が相次ぎ、北海道では160戸が停電し、列車の運休など多くのその他交通機関にも様々な影響を及ぼした様です。
今年は季節の進みが遅く寒気の影響が長引くと予想されており、2月上旬にかけては平年を下回る厳しい寒さの日が多くなると予測されています。
そこで今回は積雪による雪対策としてDIYの具体的な事例をご説明させていただくと共に、私たちのDIY向けのイチオシ商品である軽量単管パイプ”スーパーライト700”をご紹介させていただきます。
雪対策は降雪前が重要
雪は時間の経過によって重量が増していき、定期的な除雪や雪おろしを行わず積もってしまった場合、積もった雪の重みで建物の倒壊/損壊や一般のご家庭では落雪等によるエアコンのトラブルなどの原因になります。
そのため降雪後の除雪作業は勿論ですが、事前に天気予報を確認をして補強などの降雪前の雪対策を行った上で、事前に起こる可能性のあるトラブルを回避することが重要になります。
車庫や農業用ビニールハウスの倒壊予防
農業用ビニールハウスやトラクター等を駐車している簡易型の車庫の屋根に雪が積もって、結果的に潰れてしまった事例は雪害の具体的な被害事例として耳にする事が多くあります。そのような場合には単管パイプと金具を使用した補強用の屋根を支える柱を設置して積雪荷重への強度を上げ、構造物の倒壊を防ぐすることをおすすめいたします。
画像:スノーポール/中柱(農業用ビニールハウス内部)
必要な部材
- 使用する部材:
・ジャッキベース
・単管パイプ
・沈下防止用の板やブロック
・水平器
・中柱ジョイント(農業用ビニールハウスの場合)or固定ベース
・当て木
設置方法
- 補強用の柱を立てる位置/本数を確認します。
- 単管パイプを補強用の柱を設置したい位置で屋根からジャッキベースまでの長さで切断します。
- ジャッキベースを補強用の柱を設置する屋根の真下に置きます。地面が軟弱地盤の場合は、沈下防止の板やブロックをジャッキベースの下に敷きます。
- 単管パイプの上部に中柱ジョイントor固定ベースを差込みます。
- ジャッキベースのボルト部に単管パイプを差込みます。
- 水準器を単管パイプに当てて垂直になる様に調整をします。
- 単管パイプが垂直になった位置でジャッキベースを締込み、単管パイプを屋根と地面に突っ張らせるようにしっかり固定をします。
なお以前ブログ記事で農業用ビニールハウスの倒壊を防ぐスノーポール/中柱の取付け方についてご紹介をしておりますので、よろしければご参考いただければ幸いです。
ブログ記事:スノーポールでハウスを補強!?雪害対策にも単管パイプの活用を。
エアコン室外機の雪対策
室外機が雪に埋もれてしまうと、外気を吸い込むことができなくなり電気代の向上や暖房運転の停止などの原因になります。更に室外機が詰まってしまうと当然換気も悪くなるので、新型コロナウィルスへの対策のにならず、一般的な風邪やインフルエンザ等への対策といった意味でも、十分に気をつける必要があります。
そのような場合には単管パイプと接合金具で置台を作り、雪で埋もれない高さまで上げたり、吸い込み口と吹き出し口に防雪部材を設置するなどをして雪対策をすることをおすすめいたします。
室外機屋根付きカバー:Mのグッドテリア運営者 マエソン様作
引用資料:誰でもできる!室外機の屋根付きカバーを単管パイプでDIY_Mのグッドテリア
部材
- 使用する部材:
・単管パイプ
・直交クランプ
・タルキ止めクランプ(直交/自在どちらでもOK)
・タルキ(木材)
・波板
設置方法
- 室外機をサイズ(高さ/幅/奥行き)をメジャーで測ります。
- 必要材料やどのサイズの単管パイプをどこで使うのかを図面に書き出し確認します。
- 切断した単管パイプを図面に沿って室外機まわりに並べます。
- 室外機の土台になっているコンクリートブロックの穴か架台の間に単管パイプを通し、下の土台から単管パイプを組んでいきます。(仮締め)
- 4で作成をした土台をベースに柱を立てます。(仮締め)
- 立てた柱にクランプを取付けます。(仮締め)
- 6で取付けたクランプへ単管パイプを通し、柱に単管パイプを取付けます。(仮締め)
- 屋根を取り付けるために単管パイプを上部に取付けます。
- タルキ止めクランプを手で回す程度で仮止めをします。
- タルキを好みの長さに切断をし、屋外用塗料を塗ります。
- タルキ止めクランプを取付けたらタルキをのせることができるか確認をします。水平になっておらず乗らない場合は、水平器を使い調整をします。
- タルキが乗せられたら、仮締めをしていたタルキクランプ以外のクランプを全て本締めし、タルキとタルキクランプをビスで止めます。
- 波板の山になっている部分にタルキを合わせ、波板とタルキをビスで止め、タルキクランプを本締めし完成です。
部材の入手方法と”スーパーライト700”のご紹介
上記の事例に必要な部材は何れもホームセンターやオンラインショップで手軽に入手ができます。一方でお近くのホームセンターで単管パイプの取扱いがない場合や運送費/数量/支払いなど希望する条件のご希望がございましたら、以前ブログ記事で単管パイプを購入する方法の選び方についてコツを紹介させていただいておりますので、ご参考いただければ幸いです。
ブログ記事:単管パイプは何処で買う?ニーズに合った購入方法の選び方。単管パイプの中でも特に軽量単管パイプは、足場管としても広く普及しているのでクランプやジョイントと等接続金具の種類が豊富である事に加えて、軽くて扱い易く、組立て時の負担が軽減できるので、最近ではDIY向けに活用されることが多くなっております。
当社は軽量単管パイプのパイオニアとして、強くて軽く環境に優しい軽量単管パイプ”スーパーライト700”でナンバーワンの販売実績があり、多くのホームセンターでの在庫販売を実現しているため、一般のお客さまでも手に入れ易くなっています。製品の詳細については以下の製品カタログに記載がございますので、ダウンロードしご確認いただければ幸いです。
まとめ
今回は積雪による雪対策として車庫や農業用ビニールハウスの倒壊予防とエアコン室外機の雪対策の事例をご説明させて頂くと共に、私たちのDIY向けのイチオシ商品である軽量単管パイプ”スーパーライト700”をご紹介させていただきました。
実際に単管パイプを使ったDIYをしたことがなく不安な方や、DIYが初めての方がいらっしゃいましたら、以前ブログ記事で単管パイプを使用したDIYのコツについてご紹介しておりますので、よろしければご参考いただければ幸いです。
ブログ記事:単管パイプでもっとDIY!!準備〜製作までのコツをまとめてご紹介。
また軽量単管パイプ”スーパーライト700”でお探しのサイズ等ございましたら、皆さまのお住まいから近くで取扱っているホームセンターをご紹介することもできますので、お気軽に以下お問合せフォームよりご相談いただければ幸いです。
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- 単管パイプ/足場管
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