メッキパイプの購入を検討している方は、用途に合った仕様の製品を購入できることが理想です。
メッキパイプといってもその用途は多岐に渡っており、実は用途ごとに細かい部分の仕様が異なってます。したがって、「具体的に仕様とはどんなものなのかわからない」、「仕様ごとの特徴までは知らない」という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、当社の扱っているメッキパイプの仕様分類を、”端面補修”や”ネーミング”の有無の観点からご紹介させていただきます。
”端面補修”と”ネーミング”とは?
”端面補修”とは、製造過程でメッキパイプを切断した後の両端面に施す塗装のことです。
当社の製造工程ではパイプをメッキした後に必要な長さに切断し面取を行なっていますが、この状態でのメッキパイプの両端面は、亜鉛メッキやトップコートが施されていない状態となっています。亜鉛メッキやトップコートが施されていない端面からパイプが錆びてしまうのを防ぐ目的で行われるのが”端面補修”です。
”端面補修”はスプレーで”ジンクリッチペイント”を吹きかけるようにして行われており、スタンダードな通常量での補修の他に、サビを防ぐ最小限の量を塗布する”極少量”や、長期間の使用に耐えうる”多量”での補修などの種類があります。
一方で”ネーミング”とは、メッキパイプの表面に商品名称やサイズ等を記載した印字のことです。
建築現場やパイプハウスの施工時など、多くのメッキパイプを扱う際に”ネーミング”があることで種類を見分けやすくなるといったメリットがあります。一方で、塗装などの加工を行う際には”ネーミング”が不必要であったり却って邪魔になったりすることもあるため、用途によっては”ネーミング”無しが好まれるケースもあります。
メッキパイプにはどんな種類の仕様があるのか?
当社で主に扱っているメッキパイプの主要な仕様は、”農業資材”、”構造用メッキ鋼管”、”標識管”、”コンベア”、”単管パイプ/足場管”、”電線管”の6種類です。
これらの6つの仕様はそれぞれ用途に合わせて分類されており、名前から大まかな用途に見当が付くものがほとんどですが、”構造用メッキ鋼管”については具体的な用途が想像しづらい名称かと思います。
”構造用メッキ鋼管”は業界用語として”一般管”とも呼ばれており、”遊具”や”手摺”及び”太陽光架台”など一般的に幅広い用途に使われています。
メッキパイプの各仕様毎の”端面補修”と”ネーミング”
今回は、”単管パイプ/足場管”以外の”農業資材”、”構造用メッキ鋼管”、”標識管”、”コンベア”、”電線管”の5種類の仕様を特徴を”端面補修”及び”ネーミング”に関してそれぞれ確認してみましょう。
”農業資材”は、原則としてすべての製品で”端面補修”が施されており、ペイントの塗布量は通常から多めまでの種類があります。またパイプハウスを建てる際にサイズと肉厚を分かり易くするため、基本的に”ネーミング”も原則として有りの仕様になっています。
一方で”構造用メッキ鋼管”は、通常量で”端面補修”が施されていますが、基本的に”ネーミング”はありません。つまり様々な用途に活用できるように汎用性が高い仕様になっている訳です。
”標識管”は、”端面補修”の塗装の量は極少量で施されており、”ネーミング”はありません。メッキパイプの表面に塗装が行われることが多い”標識管”の仕様は、少しでも表面の美しさを活かす為にも、”端面補修”が少ないのが特徴です。
そして”コンベア”は、”端面補修”は施されておらず、”ネーミング”はありません。メッキパイプの両端を切断して使う”コンベア”では、標識管と同様に少しでも表面の美しさを活かす目的や管端に”カーリング”という加工を行う場合が多い為、”端面補修”がされていない仕様が基本となっています。
また”電線管”も、端面補修のペイントの塗布は極少量で施されており、”電線管”特有のCやGから始まるサイズ分類の”ネーミング”があります。
このように仕様毎に”端面補修”の有無やそのレベル、”ネーミング”有無に関して様々なパターンがありますが、各仕様分類の特徴をまとめると以下の表のようになります。
仕様 | 端面補修 | ネーミング |
農業資材 | 有り(通常〜多量) | 基本有り |
構造用メッキ鋼管 | 有り | 無し |
標識管 | 有り(極少量) | 無し |
コンベア | 無し | 無し |
電線管 | 有り(極少量) | 有り |
表で見ると、”端面補修”は”コンベア”以外の仕様で施されており、塗布量は求められる用途に合わせて少しずつ異なっていることがわかります。
”ネーミング”については、”農業資材”で有りとなっていますが、他の4つの仕様では無しとなっています。”農業資材”と”構造用メッキ鋼管”では一部にサイズが同じメッキパイプの取り扱いがありますが、大きな違いはこの”ネーミング”の有無となっています。
条件が合えばお得に購入できる”お値打ち品”もオススメ
ここまで各仕様の特徴をご紹介してきましたが、目的に合わせた仕様条件のメッキパイプをよりお得に手に入れたい場合は、先ず”お値打ち品”を調べて購入することも一つの選択肢です。
”お値打ち品”とは当社で不具合や不良のある製品ではなく必要十分な製品性能を有しているが、諸事情により製造後に想定以上に滞留する可能性の高い製品や結果的に滞留してしまっている製品の事で、通常の価格よりも少しお安く入手する事が可能になっています。
”お値打ち品リスト”では、”農業資材”をはじめとして”一般管/構造用メッキ鋼管”や”標識管”など様々な用途の製品をご紹介しておりまずので、製品ごとの仕様や購入条件が合えば、通常販売している製品よりもお得にメッキパイプを購入することが可能になっていますので、是非一度確認してみてください。
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まとめ
今回は、当社のメッキパイプの仕様分類とそれぞれの”端面補修”/”ネーミング”の特徴をご紹介しました。メッキパイプの購入検討の際、ご参考にして頂ければと思います。
また、「この仕様の見積がほしい」というご要望がある方は、以下の見積フォームよりお気軽にご連絡いただければ幸いです。
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