私たちの製造・販売している”STX”や”スーパーライト700”等のハイテン鋼管は、
![[JP][Blog]設計キービジュアル](https://www.daiwast.co.jp/hs-fs/hubfs/images/blog/%5BJP%5D%5BBlog%5D%E8%A8%AD%E8%A8%88%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB.jpg?width=400&height=267&name=%5BJP%5D%5BBlog%5D%E8%A8%AD%E8%A8%88%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB.jpg)
基準強度とは?
鋼材の"基準強度"とは、”建築基準法”に定められている材料や”指定建築材料”の"許容応力度などの規準となる強度"で、例えば一般構造用炭素鋼鋼管の場合は”STK400”が”建築基準法”に定められている材料に相当し、その強度には400Nになります。
ここで鋼材の"指定建築材料"には、日本産業規格(JIS規格)と"大臣認定品"の2種類があります。
STXやスーパーライト700の基準強度
”STX”の場合は、以下の表に示す一部のサイズで大臣認定を取得しています。
STX丸形鋼管の国土交通大臣指定建築材料の認定サイズ
STXR角形鋼管の国土交通大臣指定建築材料の認定サイズ
※着色部は製造可能範囲 ◎印は国土交通大臣指定建築材料の認定サイズ
従って上記の大臣認定を取得している範囲の”STX”に関しては、基準強度(F)を490[N/㎟]と設定し許容応力度の基準とする事が可能です。
その他のサイズの”STX”や”スーパーライト700”に関してはJIS規格の範囲を超える強度を有していますが、大臣認定を取得していない為、別の方法で許容応力度を設定しなければなりません。
その他のサイズのSTXやスーパーライト700の許容応力度は?
用途 |
製品名 |
引張り強さ N/mm2 |
降伏点または耐力 |
伸び |
---|---|---|---|---|
軽量足場管 |
スーパーライト700 (SL700) |
700以上 |
570以上 |
10以上 |
建築構造用 |
700N級構造用高張力炭素鋼鋼管 |
700以上 |
520以上 |
10以上 |
一般構造用 |
STX |
700以上 |
570以上 |
10以上 |
780以上 |
– |
– |
”スーパーライト700”の許容応力度の設定について例を挙げると、型枠支保工に使用する材料の許容応力度を定めた"労働安全衛生規則 第二百四十一条"によると、許容応力度は"当該鋼材の降状強さの値又は引張強さ
リンク:中央労働災害防止協会_法令・通達(検索)_労働安全衛生規則 第二編 第三章 型わく支保工
- スーパーライト700の降伏強さ(降伏点または耐力)[N/㎟] = 570[N/㎟]
- スーパーライト700の引張強さ
の値の四分の三の値 [N/㎟] = 700[N/㎟] ➗ 3/4 = 525[N/㎟] - スーパーライト700の降伏強さ(降伏点または耐力)[N/㎟] > スーパーライト700の引張強さ
の値の四分の三の値[N/㎟]
まとめ
今回は、私たちの”STX”や”スーパーライト700”の基準強度/
ハイテン鋼管の特性を活かした設計を行う為には、基準強度/許容応力度や引張り強さ/降伏強さ等を正しく理解し計算を行う必要があります。
更に”STX”や”スーパーライト700”について詳しく知りたいと
また製品のサンプルが欲しい方や鋼管の詳しい性能を説明して欲しいという方がいらっしゃいましたら、以下のフォームよりお気軽にご相談ください。
最後まで読んでいただき感謝申し上げます。今後も皆様の為になるお役に立ちを実現するために様々な情報を発信して参りますので、何卒宜しくお願いいたします。ありがとうございました。
- タグ:
- 構造用メッキ鋼管