2026年も05月に入り、各地で最高気温が30℃を超える"真夏日"が観測される等、今年も今迄よりも早く暑さが本格化してきた様に感じられます。
昨年は、企業の"熱中症対策"が罰則付きで義務化される等の動きがあり、製造や建築の現場での暑さ対策による安全確保は、今や企業が負うべき社会的責任として更に重要さを増しています。
本格的な夏を目前に控えた"今"こそ、従業員の命と健康を守る為の備えをアップデートする絶好のタイミングといえますが、一方で「例年通りの対策で十分なのか?」や「最新情報や他社の具体的な対策方法を知りたい!」と思う方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、2026年05月現在の"熱中症"を取り巻く最新動向と、私たち大和鋼管が実践している具体的な取り組み事例をまとめてご紹介しますので、ぜひ皆さんの職場における熱中症対策の一助にご活用いただければ幸いです。
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2026年"熱中症対策"の最新動向
![[JP]日差し_太陽](https://www.daiwast.co.jp/hs-fs/hubfs/images/blog/%5BJP%5D%E6%97%A5%E5%B7%AE%E3%81%97_%E5%A4%AA%E9%99%BD.jpg?width=500&height=281&name=%5BJP%5D%E6%97%A5%E5%B7%AE%E3%81%97_%E5%A4%AA%E9%99%BD.jpg)
厳しい暑さが予想される今シーズン、"熱中症対策"に関連したトピックをまとめました。
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"酷暑日"の新設
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令和8年"STOP!熱中症 クールワークキャンペーン"の実施
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"熱中症特別警戒アラート"および"熱中症警戒アラート"の運用開始
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"熱中症"の既往が将来の白内障リスクを2倍にするという最新研究
それぞれについて、具体的な内容をお伝えします。
"酷暑日"の新設
気象庁は04月17日、最高気温40℃以上の日を新たに"酷暑日(こくしょび)"と呼ぶ事を決定しました。
これまでの最高気温が35℃以上となる"猛暑日"を上回る基準が設けられた事は、現場における熱中症リスクが新たなフェーズに入ったことを意味しますので、職場における安全管理や暑さへの心構えを、これまで以上に引き上げる必要があります。
参照:最高気温が 40℃以上の日の名称を「酷暑日」に決定(気象庁)
令和8年"STOP!熱中症 クールワークキャンペーン"の実施
厚生労働省による"STOP!熱中症 クールワークキャンペーン"が今年もスタートしました。
05月01日から09月30日まで実施されるこの取り組みは、03月に策定された"職場における熱中症防止のためのガイドライン"に基づいた対策の徹底を広く呼びかけるものです。
本キャンペーンでは、"WBGT(暑さ指数)"の活用、死亡災害に直結する重篤化を防ぐ対策の実践に加え、高血圧症のように発症に影響を及ぼすおそれのある疾病を持つ従業員に対しては、医師の意見を踏まえた適切な配慮を行う事も重点項目として掲げられています。
上記ガイドラインでは、冷却服やウェアラブルデバイスの導入にも言及されています。
現在は様々な"熱中症対策"の製品が登場しています。経験則だけに頼らず、テクノロジーやデータを活用して"熱中症"の発症を防ぐのも実効性の高い選択肢といえます。
参照:令和8年「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施します(厚生労働省)
"熱中症特別警戒アラート"および"熱中症警戒アラート"の運用開始
環境省と気象庁による"熱中症特別警戒アラート"および"熱中症警戒アラート"の運用が04月22日から開始されました。
"熱中症警戒アラート"は、地域のどこかで"WBGT"が33以上になると予測される際、前日の夕方5時と当日の朝5時の2回発信されます。
一段階上の警戒レベルとなる"熱中症特別警戒アラート"は、都道府県内のすべての観測地点で暑さ指数が35以上になる場合に前日の午後2時に発表されます。
参照:令和8年度熱中症特別警戒アラート及び熱中症警戒アラートの運用を開始します(環境省)
"熱中症"の既往が将来の白内障リスクを2倍にするという最新研究
名古屋工業大学と金沢医科大学の共同研究グループは05月13日、全国規模のデータベースを用いた大規模分析の結果を発表しました。
その結果によると、過去に"熱中症"にかかった経験がある人は、将来的に白内障を発症するリスクが約2倍になる可能性が指摘されています。
熱中症は"その時"だけの問題ではなく、長期的な健康リスクにもつながることを認識し、対策を徹底する必要があります。
参照:熱中症の既往がある人で白内障リスクが約2倍~全国規模の保険者データベースを用いた大規模分析~(名古屋工業大学/金沢医科大学)
大和鋼管工業が2025年に実践した"熱中症対策"の事例
![[JP]OS1](https://www.daiwast.co.jp/hs-fs/hubfs/%5BJP%5DOS1.jpg?width=500&height=375&name=%5BJP%5DOS1.jpg)
私たちは安全/安心な職場づくりを実現するため、様々な"熱中症対策"に取り組んでいます。
ここでは、昨年に実施した具体的な施策をご紹介します。
"WBGT"測定による各作業場の熱中症危険度の確認
感覚だけに頼らず、客観的な数値に基づいて判断を下すため、各作業場所で"WBGT"の測定を徹底しました。
数値としてリスクを可視化し、現場への注意喚起の精度を高めています。
現場環境を改善する設備/装備の充実
物理的に現場環境を改善するため、設備や装備、備蓄の面から以下のような施策を行いました。
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スポットクーラーや扇風機の設置
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熱中症計や空冷/水冷作業服の配布
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屋外休憩所への日除けの増設
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本事務所前の休憩所へのミスト設備の導入
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必要な箇所への冷蔵庫や冷凍庫の配置
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水、塩飴、保冷剤、経口補水液の常備
スポットクーラーについては、冷房効率を高める為に周囲を囲む"簡易ブース"を自作しました。
![[JP]1号炉前涼み場](https://www.daiwast.co.jp/hs-fs/hubfs/images/blog/%5BJP%5D1%E5%8F%B7%E7%82%89%E5%89%8D%E6%B6%BC%E3%81%BF%E5%A0%B4.png?width=350&height=445&name=%5BJP%5D1%E5%8F%B7%E7%82%89%E5%89%8D%E6%B6%BC%E3%81%BF%E5%A0%B4.png)
このように、大きなお金をかけなくても、ちょっとしたアイデアと工夫次第で現場の過ごしやすさは変わります。
"ラジオ体操"を通じた体調把握
毎朝実施している"ラジオ体操"は、ただの準備運動にとどまらず、従業員の体調に異変がないかを確認する機会となっています。
屋外のWBGT値が警戒レベルである27.0℃以上の場合は屋内か日陰、それ未満の場合は屋外というように、その日の気温に合わせて実施場所を変更し、体操中のリスク管理も徹底しました。
リスク情報の共有
安全衛生会議等の場を活用し、過去に発生した"熱中症"の事例を共有しています。
実際のケースを知る事で、従業員一人ひとりが自分事として予防意識を高める動機付けになります。
![[JP]B.旧厚生棟前休憩所引き](https://www.daiwast.co.jp/hs-fs/hubfs/images/blog/%5BJP%5DB.%E6%97%A7%E5%8E%9A%E7%94%9F%E6%A3%9F%E5%89%8D%E4%BC%91%E6%86%A9%E6%89%80%E5%BC%95%E3%81%8D.png?width=500&height=333&name=%5BJP%5DB.%E6%97%A7%E5%8E%9A%E7%94%9F%E6%A3%9F%E5%89%8D%E4%BC%91%E6%86%A9%E6%89%80%E5%BC%95%E3%81%8D.png)
昨年の知見と経験を基に、2026年も現場の安全をより確かなものにするべく対策のブラッシュアップを重ねています。
物価高騰が続く昨今、多額の設備投資を伴う対策はハードルが高いと感じられるかもしれませんが、簡易ブースの自作や物品の充実のように身近な工夫から始められる方法もあります。
私たちの事例が、皆さまの職場や当社製品の活用現場における”熱中症対策”の一助となれば幸いです。
まとめ
今回は、2026年05月現在の"熱中症"を取り巻く最新動向と、私たちが実践している具体的な取り組みをお伝えしました。
"熱中症対策"に、「これで終わり」というゴールはありません。
特に"酷暑日"という言葉が生まれる程の気候下では、安全/安心な職場づくりの為にはシッカリとした対策が求められます。安全な夏を迎える為に、今できる準備を進めていきましょう。
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