"ロープ入れ"でこんなに"白サビ"が・・・!?知らないと損するその抑制効果とメカニズムを詳しく解説。

足元では急に気温があがる日も散見されますが、屋外で"メッキパイプ"を保管する際、最も頭を悩ませるのが"白サビ"の問題ではないでしょうか?

特に"角パイプ"を保管する場合、パイプ同士が密着した面から"白サビ"が発生しやすく、納品されてから時間が経ったものを開束したら"白サビ"が発生していたということも少なくありません。

その様なトラブルを回避する為に、当社の角パイプについては、"白サビ防止"のために"ロープ入れ"を行なっております。 

今回は、"パーフェクトポストジンク 60mm x 60mm"の"角パイプ"を用いて実施した"屋外暴露"の検証結果をもとに、"ロープ入れ"の効果とその"白サビ防止"のメカニズムについて詳しく解説いたします。

検証方法

検証対象

パーフェクトポストジンク 60x60x2.3mm x 1,000mmで16本結束 (4本x4段)

期間 2週間(2026年02月09日~2026年02月23日)
1ヶ月(2026年02月09日-2026年03月12日)
環境 屋外暴露(雨ざらしの状態)

比較条件

”ロープ入れ”なし: 通常通りパイプ同士を密着させて結束した状態

B.ロープなし外観_20260225

 

”ロープ入れ”あり: パイプの真ん中にロープを1本合計3箇所に挟み、隙間を作って結束した状態

B.ロープあり外観_20260225

 

 

 

二週間後の検証結果

たった二週間の屋外暴露期間でしたが、両者の外観状態には、一定レベルで明確な差が生じていました。

それでは早速、実際の写真を詳しく確認・比較してみましょう。

”ロープ入れ”なしの場合

下の画像で左側は開束した状態の写真で右側は白サビ部分を拡大した写真になります。

束を開けてパイプの状態を確認したところ、一番下の段において"白サビ"が多く発生していることが確認されました。

雨水が結束された隙間から浸透した際に、一番下の段は水が最後に抜ける箇所になるため、乾燥せずに滞留しやすくなることが考えられます。

また、パイプの自重が最もかかる箇所のため、"角パイプ"同士が密着する面積が、自ずと大きくなってしまい、水が抜けにくくなってしまっている事が考えられます。

 

スクリーンショット 2026-04-06 14.09.52

”ロープ入れ”ありの場合

ロープを挟んだ束の1番下の段では、”白サビ”の発生が抑えられているのがわかり、 ロープが触れている部分も含めて、表面の光沢が維持されていることも確認できます。

スクリーンショット 2026-04-06 10.06.18

一ヶ月後の検証結果

では、暴露試験を開始して一ヶ月たった場合は、どのくらい”白サビ”の発生に差が見られたでしょうか?

”ロープ入れ”なしの場合

下の画像で左側は開束した状態の写真で右側は白サビ部分を拡大した写真になります。

2週間時点と比較し、下記の写真のとおりに、”白サビ”がよりハッキリと発生しているのが確認出来ます。

スクリーンショット 2026-04-06 13.37.06

 

”ロープ入れ”ありの場合

”ロープ入れ”ありの場合は、二週間時点と比較し”白サビ”の発生が引き続き抑えられており、表面の光沢も残っているのが確認できます。


スクリーンショット 2026-04-06 9.25.49

”ロープ入れ”で、白サビを抑制できるメカニズムとは?

なぜ、これほど簡単な方法で高い効果が得られるのでしょうか? 

その理由は以下の2点に集約されると考えられます。

通気性の確保

ロープが"スペーサー"の役割を果たし、パイプ同士の物理的な接触面を減らすので、パイプ間に空気が流れる隙間が生まれ、”通気性”が格段に向上します。

下記の写真でもロープを入れることで角パイプの接地面に隙間ができているのが分かります。


B.PPZ60角暴露試験ロープあり外観横面隙間_20260223

雨水滞留の防止

”ロープ入れ”なしの場合では、角パイプ同士の接地面の狭い隙間に雨水が入り込んでしまう毛細管現象が起こりやすくなってしまい、雨水が滞留するだけでなく、その範囲も自ずと広がってしまいます。

つまり”ロープ入れ”によって適切な隙間を作ることで、雨水の排出が促進されるのみならず毛細管現象も抑制されるので、”白サビ”の発生要因である水分と酸素の共存時間を大幅に短縮できると共にその範囲も狭められる訳です。

白サビ発生のメカニズムについて詳しく知りたい方は下記のブログで解説しているのでぜひ参考にして下さい。

[JP]白サビまとめ記事キービジュ ブログ:白サビ完全対策ガイド!原因・予防法・落とし方まで徹底解説

当社の角パイプ製品について

当社では、下記の角パイプを製造/販売させていただいており、納めさせていただく全ての製品では、基本仕様として”ロープ入れ”を行っています。

もし実際に見積が欲しい方がいらっしゃいましたら、当社から販売店さまをご紹介する事も可能ですので、以下のお問い合わせよりお気軽にご相談ください。

製品名 規格 外径 肉厚
パーフェクトポストジンク JIS G 3466 STKR400-E 50x50 1.6
パーフェクトポストジンク JIS G 3466 STKR400-E 50x50 2.3
パーフェクトポストジンク JIS G 3466 STKR490-E 60x60 1.6
パーフェクトポストジンク JIS G 3466 STKR400-E 60x60 2.3
パーフェクトポストジンク JIS G 3466 STKR400-E 75x45 1.6
パーフェクトポストジンク JIS G 3466 STKR400-E 75x45

2.3

 

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まとめ

今回は、"角パイプ"の屋外保管における"ロープ入れ"による”白サビ対策”の検証とその解説に取組んでみました。

検証の結果としては、"ロープ入れ"で通気性を確保することは、シンプルで経済的な対策ながら、”白サビ”の抑制には極めて有効であることが実証できた認識です。

これから気温が高くなり梅雨など屋外保管では"白サビ"が発生しやすい時期になるため、”ロープ入れ”の活用や提案をお考えの際はぜひ今回のブログ内容を参考にしていただけますと幸いです。

当社では、サビに強い製品やお客さまの現場課題に即した具体的な保管方法のご提案も行っておりますので、以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。

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最後まで読んでいただき感謝申し上げます。何かご質問や要望等があれば、何時でもご遠慮なくご連絡ください。引き続きよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

執筆者紹介

秋山 佳之
秋山 佳之
"品質管理責任者"として企業の品質戦略を担う、勤続8年目の大和鋼管工業(株)企画部品質保証社員。農学部卒の専門知識と前部署品質管理部での現場経験を基に、環境マネジメントと持続可能なモノづくりに関する情報を発信。環境法令遵守やサステナブルなサプライチェーン構築に役立つ、実務的な知見を提供。

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