物流・倉庫業や製造工程の搬送に於いて、効率化や省力化に欠かせないのが、ローラー
搬送機器は物品を連続的に搬送したり、大量かつ安全に保管することが重要なため、使用する素材も安全/安心であることが必要だと私たちは考えています。
このように搬送機器の分野は安全/安心な素材が求められる業界ですが、私たちの主力製品である”ポストジンク”は搬送機器の材料として数多く採用されています。
今回はメッキパイプメーカーである私たちの視点で、ローラー
ローラーコンベヤに求められる品質
ローラーコンベヤは物品を安全に効率よく連続的に搬送する役割を担っています。
 
 
上記の画像のように、ローラーコンベヤにメッキパイプを使用する場合、ローラー部分は搬送される対象の物品と直接触れる状態にあります。
そのため先メッキ鋼管のように溶射部分がある場合には、溶接された鋼管のつなぎ目に金属性の補修を施した溶射部分が摩耗したり剥離し易いので、物理的に壊れたり、放っておくと早期に赤錆が発生したりする可能性が考えられます。
![[JP][Blog]ローラーコンベア2022.03.14](https://www.daiwast.co.jp/hs-fs/hubfs/images/blog/%5BJP%5D%5BBlog%5D%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%98%E3%82%99%E3%82%A22022.03.14.png?width=500&name=%5BJP%5D%5BBlog%5D%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%98%E3%82%99%E3%82%A22022.03.14.png)
さらに国内のコンベヤシステム業者さまは、ローラーコンベヤシステムをEU等の海外へ輸出されているお客さまも多いかと思います。その際にはRoHS2・ELV指令等の特定の化学物質を含んではならないという環境面の規制がある場合もあり、その課題克服が必要になります。
冷凍パレットに求められる品質
物流・倉庫業に於いて保管用のパレットは物品の多様化により様々なシーンで活用されており、中には冷蔵や冷凍等の過酷な環境にさらされる場合も発生しています。
鋼管を使用したパレットは、メッキが施されていない黒管を溶接し構造を作成した後に塗装することにより防錆性能を担保するケースが多いですが、冷凍倉庫などの過酷な環境ではその塗装が剥がれやすい事が課題になります。
この塗装が剥がれる現象は、鋼管と塗装された塗料に温度による伸び/縮みの差があることや低温下で塗料が劣化するために発生します。![[JP][Blog]熱膨張係数](https://www.daiwast.co.jp/hs-fs/hubfs/images/blog/%5BJP%5D%5BBlog%5D%E7%86%B1%E8%86%A8%E5%BC%B5%E4%BF%82%E6%95%B0.png?width=700&name=%5BJP%5D%5BBlog%5D%E7%86%B1%E8%86%A8%E5%BC%B5%E4%BF%82%E6%95%B0.png)
そのため温度変化の激しい環境に使用されるパレットは、黒管を溶接し構造を作成した後に塗装するのでなく、メッキパイプを使用して構造を作成するか、黒管を溶接し構造を作成した後にドブメッキをすることが選ばれます。
メッキパイプの溶接は一般的に難しいと言われていますが、コスト面で優位性をもっている為、メッキパイプを使用して構造を作成する業者さまが自ずと多くなっている様です。
ポストジンクが選ばれる理由① 全周メッキとの相性が抜群
私たちのポストジンクは同一ラインで造管を行いその直後に外面メッキも行う独自工程で製造された亜鉛メッキパイプですので、亜鉛メッキが全周均一に施されています。
先メッキ鋼管/ドブメッキ鋼管とポストジンクの断面について、以下の図で比較しました。
| 断面図 |  |  |  | 
| 耐食性 | ・外面は全周均一にメッキされている。 | ・溶射部分から錆びることが多い ・メッキ性能は、鋼板に依存する | ・内外面ともに均一なメッキ ・亜鉛付着量がかなり多い | 
ポストジンクは溶射部のない全周溶融亜鉛メッキのため、先メッキ鋼管と比較してローラーコンベヤの用途に適しています。また、ドブメッキ鋼管と比べて同等の耐食性で亜鉛付着が少ないため溶接がし易いという特徴があります。
上記比較の内容を詳しく確認したい方は、以下のリンクよりブログ記事を確認してください。
リンク:大和鋼管ブログ_ポストジンク鋼管の強味とは?!工業製品向けの用途について。
ポストジンクが選ばれる理由② 環境に優しい
ポストジンクは、以下表にまとめた六価クロムやなどの禁止物質の濃度は、規制濃度以下でありRoHS2指令に適合しているため、安心して輸出向け製品に使用する事ができます。
| 禁止物質 | 規制濃度(閾値) | ポストジンク | 
| 鉛 | 1,000ppm | 30ppm以下 | 
| 水銀 | 1,000ppm | 50ppm以下 | 
| 六価クロム | 1,000ppm | 0ppm | 
| PBB(ポリブロモビフェニル) | 1,000ppm | 50ppm以下 | 
| PBDE(ポリブロモビフェニルエーテル) | 1,000ppm | 50ppm以下 | 
| カドミウム | 1,000ppm | 20ppm以下 | 
| DEHP(フタル酸ジニエチルへキシル) | 1,000ppm | 含まない | 
| BBP(フタル酸ブチルベンジル) | 1,000ppm | 含まない | 
| DBP(フタル酸ジブチル) | 1,000ppm | 含まない | 
| DIBP(フタル酸ジイソブチル) | 1,000ppm | 含まない | 
 水性亜鉛無機コーティング”ミズエコ”は外観が美しくさびに強いだけでなく、通常塗料と呼ばれるのに必須な成分である有機樹脂が入っていない内面用塗料に替わる”水系処
水性亜鉛無機コーティング”ミズエコ”は外観が美しくさびに強いだけでなく、通常塗料と呼ばれるのに必須な成分である有機樹脂が入っていない内面用塗料に替わる”水系処

水性亜鉛無機コーティング”ミズエコ”への切替えにより、製造工程で人体に有害な大気汚染の一因となる揮発性有機化合物VOCをほとんど発生させない為、製造者や利用者のみならずより地球にもやさしい製品が実現しました。
ポストジンクが選ばれる理由③ 様々な規格に対応
ご要望のサイズにより一般構造用炭素鋼鋼管であればSTK290/STK400/STK500/STKR400/STKR490、機械構造用炭素鋼鋼管であれば、STKM11A/STKM12A/STKM12BといったJIS規格に対応しています。
| 種類の記号 | 引張り試験 | 曲げ試験 | へん平試験 | 主な用途 | |||
| 引張り強さ N/㎟ | 降伏点または | 伸び % | 曲げ角度 | 内半径 (Dは管の外径) | 平板間の距離 | ||
| 11号試験片 | |||||||
| STK290 | 290以上 | - | 30以上 | 90° | 6D | 2/3D | 農芸用、構造用 | 
| STK400 | 400以上 | 235以上 | 23以上 | 90° | 6D | 2/3D | 農芸用、構造用 | 
| STK500 | 500以上 | 355以上 | 15以上 | 90° | 6D | 7/8D | 足場管、仮設部材 | 
| 種類の記号 | 引張り強さ N/㎟ | 降伏点または耐力 | 伸び % | 主な用途 | 
| 5号試験片 | ||||
| STKR400 | 400以上 | 245以上 | 23以上 | バタ角、農芸用 | 
| STKR490 | 490以上 | 325以上 | 23以上 | 
| 種類/記号 | 引張り試験 | 曲げ試験 | へん平試験 | 主な用途 | |||
| 引張り強さ N/㎟ | 降伏点または | 伸び % | 曲げ角度 | 内半径 (Dは管の外径) | 平板間の距離 | ||
| 11号試験片 | |||||||
| 11種A/ STKM11A | 290以上 | - | 35以上 | 180° | 4D | 1/2D | コンベア、テント | 
| 12種A/ STKM12A | 340以上 | 175以上 | 35以上 | 90° | 6D | 2/3D | |
| 12種B/ STKM12B | 390以上 | 275以上 | 25以上 | 90° | 6D | 2/3D | |
※STKMは全サイズ受注生産です。
- タグ:
- 構造用メッキ鋼管
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