溶融亜鉛メッキは、
しかし2022年10月26~27日に国際鉛亜鉛研究会(ILZSG)が行った"亜鉛需給予測についての協議”では、亜鉛需給バランスについて2022年は297千t、2023年は150千tの供給不足になると予測されており、足元でインフレ対策により金利上昇の影響で世界的な不況が大きく懸念されている中で、今後の動向がとても気になります。
さらに日本では、溶融亜鉛メッキ加工を専門に行う業者が、足元の原料・燃料コスト高騰や環境対策による負担の増大、更に中長期的な人口減等に伴って加工量が減少していく予想等から、廃業するケースも出てきています。
今回はこの様な状況を踏まえ、私たちが考える亜鉛地金や溶融亜鉛メッキ加工の市況と、
亜鉛地金の価格推移について
前述のとおり亜鉛需給バランスについては2022年〜2023年は供給不足になることが予想されています。
さらに亜鉛は電解製錬法により亜鉛地金を製造した場合、非鉄金属の中でアルミニウムに次いで電力を消費する金属であるため、足元ではインフレによるコストアップに大きく影響を受けています。
電解製錬法により製造される亜鉛地金1t あたり3,200~3,500kWhの電力を要します。
2円/kWhの電気料金が値上げになると、亜鉛地金は1t あたり6,400円〜7,000円のコストアップとなります。
情報元:独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 金属資源情報1411-04-vol.44:亜鉛の需給動向等
直近の亜鉛地金価格は、ロシア・ウクライナ危機の影響で2022年03月~04月に急騰し一旦はピークを過ぎましたが、この"エネルギー価格の高騰"を背景に亜鉛地金価格の高止まりは、当面継続する可能性が高いのではと私たちは考えています。
出典元:世界経済のネタ帳_亜鉛価格の推移
また溶融亜鉛メッキ加工の市況も燃料費の高騰や原料である亜鉛地金の上昇を背景に、当面の間は高止まりが続く事が見込まれます。
パーフェクトポストジンクのご提案
亜鉛地金や溶融亜鉛メッキ加工の価格が高止まりしている中でも、単管パイプは錆びにく"ドブメッキ鋼管"が良いと拘りを持っている方もいらっしゃるかと思います。
その様な方々へ、"ドブメッキ鋼管"と同等の耐食性を有する私たちの”パーフェクトポストジンク”の単管パイプをご紹介します。
私たちの”パーフェクトポストジンク"はめっき層の中にある合金層が薄いため、”ドブメッキ鋼管”とよばれる後めっき鋼管よりも亜鉛付着量が少なくても同等以上の耐食性を有すると一般財団法人土木技術研究センターの建設技術審査証明にも記載されています。
以下の図でもドブメッキは”純亜鉛層”より”合金層”が厚くなっているのに対し、”パーフェクトポストジンク”は”合金層”より”純亜鉛層”が厚くなっていることが分かります。
つまり”パーフェクトポストジンク”は、より少ない亜鉛の量でドブメッキと同等の防錆性能を再現できる為、ドブメッキと比べて亜鉛地金や溶融亜鉛メッキ加工の価格上昇の影響を軽減できると考えられます。
従って”パーフェクトポストジンク”はドブメッキのパイプに比べて足元で発生している資源インフレに対して有効に対応しうるのみならず、資源の有効活用という観点で地球環境保護にも有効な一手になりうる訳です。
まとめ
今回は私たちが想定している亜鉛地金や溶融亜鉛メッキ加工の市況 状況を踏まえて、
"ドブメッキ鋼管"と同等の耐食性を有する私たちの”パーフェクトポストジンク”は、単管パイプだけでなく鋼管杭や農業資材としても活躍しています。
”パーフェクトポストジンク”についてもっと詳しく知りたいという方がいらっしゃいましたら、以下のフォームより資料をダウンロードし活用して下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。今後も足元の状況を踏まえて、私たちの視点で為になるお役立ちに繋がる情報を提供して参りたいと考えています。今後とも宜しくお願いいたします。
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