2022.06.23

太陽光発電で遊休地を有効活用?!単管パイプ架台で実現するエネルギー対策。

経済産業省の発表によると、日本に於ける2022年度の夏季の電力需給の見通しは、07月に東北から中部エリアで予備率3.1%と非常に厳しい状況となっています。

更に、日本は国内の発電電力量の半分以上を火力に依存しており、火力発電によって発生する二酸化炭素は地球環境保護の観点でも課題となっています。

一方で、農林水産省の調査結果によると、令和元年度の遊休農地面積は97,749 haとおよそ東京ドーム2万個分に相当し、年々減少傾向にはあるものの、更なる遊休地の有効活用の余地は十分にあると私たちは考えています。

今回は、その遊休地の有効活用方法の一つとして、太陽光発電をご紹介させていただくと共に、単管パイプを使用した太陽光架台についてご提案させていただきたいと思います。

太陽光発電は環境に優しい

火力発電は、石炭や石油などの化石燃料を燃焼させて得た熱エネルギーを電気エネルギーへ変換させる発電方法であり、そのプロセスでは多くの二酸化炭素が排出されます。

一方で、太陽光発電は自然の太陽光を電力に変換する発電方法で、化石燃料を使用する火力発電のCO2排出量は1kWhあたり約690gのCO2排出量に対して、太陽光発電のCO2排出量は1kWhあたり17~48gと二酸化炭素の排出量を抑制できるため、再生可能エネルギーとして注目されており、既に国内でも多数の実績があります。

 引用元:クール・ネット東京HPより

日本は2030年に戸建住宅1,400万世帯に太陽光発電を設置することを目標に掲げており、実際に東京都では2022年05月24日に新築住宅に太陽光パネル設置を義務付ける方針を固めるなど、今後も太陽光発電の拡大を目指して行政が積極的に政策を打ち出していく事が考えられます。

1世帯分の電力を賄う為に必要な太陽光発電の目安

昼間在宅者がいる2人世帯を一例にあげると、空調を使用しない時期の消費電力はおよそ7.7kWhですが、冷房や暖房設備を使用する時期にはその倍のおよそ17.4kWhが使用されると言われています。

太陽光発電は、天候や地理的な条件にも左右されますが1坪あたり380 kWhの発電が可能な為、50坪の面積に太陽光発電を設置することができれば、およそ1世帯分の電力を賄うことが可能になります

[JP][Blog]太陽光イラスト

また、太陽光発電は日常生活に必要な電力を賄うだけでなく、災害時に電力会社から電力が供給されなくなった場合の電源としての活用も期待できます。

遊休地全てに太陽光パネルを設置した場合

冒頭でご紹介した通り国内には、将来的に耕作の見込みがない農地である"遊休農地"など、有効に利用されていない遊休地が数多く存在しています。

遊休地を放置すると雑草が覆い茂ることによって害虫等が発生し衛生面が悪化したり、遊休不動産の場合は建物のメンテナスが行き届かず景観を損ねたり場合によっては犯罪の増加につながることもあり、安心/安全の面での懸念が広がります。

[JP][Blog]遊休地の問題点2022.06.20

仮に現在の遊休農地97,749 ha全てに太陽光パネルを設置し、太陽光発電所として活用したと仮定すると、その発電能力は約888万khwと国内で最大級の火力発電所8基分に相当する発電が可能になります。

[JP][Blog]遊休地の活用2022.06.20

単管パイプで太陽光架台を作るメリット

そして、遊休地に太陽光発電設備を野立てで架台を設置する場合に私たちがオススメしたい資材が"単管パイプ"です。

[JP][Blog]単管パイプを使った太陽光架台

単管パイプで太陽光架台を施工する際のメリットは以下の通りです。

単管パイプなら補強や修繕・メンテナンスが簡単

架台の補強や修繕及びメンテナンスを行う場合、単管パイプなら緊結金具のクランプジョイントもホームセンター等で容易に入手ができ、また必要箇所のみの単管パイプを交換すれば済むのでコスト面でも優位性を発揮します。

単管パイプなら安価で錆びに強い

仮設部材として広く使用される単管パイプやクランプは比較的に安価ですが、シッカリと亜鉛メッキが施されているのでサビにくく、端部をキャップで保護することで内部への雨水等の侵入を防ぐ事も容易で、長期間に渡って安全/安心に使用できます。

型鋼を使用した太陽光架台との比較や単管パイプで太陽光架台を設計する場合の注意点については過去に私たちのブログで紹介していますので、ご興味のある業者さまがいらっしゃいましたら以下のリンクからご確認ください。

リンク:大和鋼管ブログ_太陽光架台には型鋼?単管パイプ?私たちのイチオシ、パーフェクトポストジンクのご紹介。

太陽光発電を設置する時の注意点

太陽光発電設備の電気工事に関しては、発電規模によっては電気工事士などの有資格者が工事を行わなければならない規定もあります。

その為、自身が管理する遊休地に野立ての太陽光発電設備の導入を検討されている場合には、一度専門業者さまへご相談することをお勧めいたします。

まとめ

今回は、遊休地の有効な活用方法として、太陽光発電のご紹介と単管パイプを使用した太陽光架台についてご提案させていただきました。

SDGsの7つ目に掲げられている"エネルギーをみんなに そしてクリーンに"という目標には、"2030年までに世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる"というターゲットが含まれており、環境リスクの少ない再生可能エネルギーである太陽光発電は今後も注目されることが期待されます。

単管パイプを使用して太陽光架台を設計/施工する業者さまからの見積りが必要な場合には、以下のお問合せフォームより気軽にご相談ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。私たちは足元でインフレが進行する中で少しでもエネルギーコストを抑制しつつ、同時に地球環境保護も実現する”為になるお役立ち”の方法をこれからも模索して参りたいと思います。引続き宜しくお願い申し上げます。ありがとうございました。

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