世界的にSDGsを中心にカーボンニュートラルへの取組みが進む中、再生可能エネルギーの中でも太陽光発電は小規模から大規模なものまで様々あり、個人/企業/公共団体等のニーズを満たすべく多くの事業者が参入しています。
以前にブログ記事で再生可能エネルギーとして今後の拡大が期待される太陽光発電ついて、現状と今後の予測についてご紹介しておりますのでご参考いただければと思いますが、今年の世界的な異常気象の発生も踏まえて、この傾向は更に加速し顕著になっていく様に私たちは考えています。
ブログ記事:再生可能エネルギーとして再度注目される太陽光発電について。
そこで今回は、太陽光発電を実現する上で必要な太陽光パネルにを設置する架台に型鋼と単管パイプを使う場合の比較と、使用されるパイプに求められる要件を十分に満たした当社のイチオシ、パーフェクトポストジンクをご紹介させていただきます。
型鋼を使用した太陽光架台のメリット/デメリット
現在は型鋼を使用した太陽光架台が一般的に広く流通していますが、型鋼を使用する場合には以下のようなメリット/デメリットが想定されます。
メリット- 型鋼なら素材の選択肢が多く選びやすい。
ステンレス/アルミ/スチール等があり、地域にあった素材を選ぶことができます。アルミの場合はリサイクルもしやすく廃棄の際は廃棄費用を抑えることもできます。 - 型鋼なら構造物として扱いやすい。
型鋼を使った太陽光架台はの接合部はボルト締め/専用金具/溶接等が主流で、単管クランプを使った接合よりも偏心が少ない場合が多く、接合部の強度が確保し易いと考えます。
※太陽光架台の設計については、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術開発総合開発機構(NEDO)の「地上設置型太陽光発電システムの設計ガイドライン2019年版」をご確認ください。
デメリット
- 型鋼は設計変更等の臨機応変な対応が難しい。
太陽光発電は、太陽の光を効率的に集める必要性から、パネルの角度が設置場所の緯度や地域及び条件によって大きく変わります。しかし、架台に穴あけ加工等を行った型鋼を使用する場合は、物件毎に変わる要件や急な要求にスムーズに対応できないことがあります。 - 型鋼は改造や修繕・メンテナンスに時間が掛かる。
なんらかの要因で架台の改造や修繕・メンテナンスをしなければいけない場合、自らの手で行う事は難しく架台メーカーに依頼しなければならない為、対応により多くの時間を要します。
単管パイプを使用した太陽光架台のメリット/デメリット
一方で単管パイプを使用する架台は、型鋼の場合とは異なり、以下のようなメリット/デメリットがあります。
メリット- 単管パイプなら、補強や修繕・メンテナンスが簡単。
架台の補強や修繕・メンテナンスを行う場合、単管パイプなら緊結金具のクランプやジョイントも、ホームセンター等で容易に入手が可能です。また、必要箇所だけ単管パイプを交換すれば良いので、コスト面でも優位性が発揮されます。 - 単管パイプなら、安価で錆びに強い。
仮設部材として広く使用される単管パイプやクランプは、比較的に安価ですがシッカリと亜鉛メッキが施されているのでサビにくく、端部をキャップで保護することで内部への雨水等の侵入を防ぐ事も容易で、長期間に渡って安全/安心に使用できます。
- 単管パイプでは、引抜き強度が確保し辛い。
単管パイプそのものを地面に差込み杭基礎とする場合は、事前に地盤調査により土壌の硬さを把握する事が必要になります。また、その際に必要な引抜き強度を確保することが難しいと言われています。 - 単管クランプを使った接合は偏心が大きい
単管パイプ同士が重なるように結合する為、偏心を考慮した十分な強度が確保された設計が必要になります。
※太陽光架台の設計については、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術開発総合開発機構(NEDO)の「地上設置型太陽光発電システムの設計ガイドライン2019年版」をご確認ください。
パーフェクトポストジンクをご紹介
私たちのメッキパイプは太陽光発電の架台としても多くの実績があります。その中でも特に長期設置で強味を発揮し、環境性能も高いパーフェクトポストジンクについて詳しくご紹介させていただきます。
- ドブメッキと同等以上の性能
サビを起こさない防錆性能は、鉄と亜鉛が混じっている”合金層”ではなく、亜鉛だけの”純亜鉛層”の厚さで決まります。その為、鉄と亜鉛が混じっている”合金層”はその鉄の部分がサビてしまうので、防錆性能という意味では不確実と言えます。純亜鉛層が厚く合金層が薄いパーフェクトポストジンクは、少ない亜鉛量でドブ漬けメッキと同等以上の性能を有し、(財)土木研究センターから技術審査証明書も取得しています。
パーフェクトポストジンクとドブメッキの比較
- 鉛/カドミウムフリーで人にも環境にもやさしいパイプ
パーフェクトポストジンクは、RoHS指令にも対応したノンクロム製品であり、また独自のメッキ工程により一般のドブ漬けメッキに含まれる鉛/カドミウムを含みません。

まとめ
今回は太陽光架台に型鋼と単管パイプを使った場合の比較と、単管パイプを使った太陽光架台に私たちがイチオシするパーフェクトポストジンクをご紹介させていただきました。
パーフェクトポストジンク仕様の単管パイプと単管クランプを組合わせることで、 お客さまのご要望する耐用年数に合わせた太陽光架台を、安全性を確保しながらより経済的に提供することができると考えております。
一方で、単管パイプを使用した太陽光架台の耐久性は施工方法によって異なりますので、しっかりとした計算に基づいた設計/施工を専門家に必ずご相談/ご確認の上でご利用いただければと思います。
当社のパーフェクトポストジンクについて詳しく知りたいという方がいらっしゃいましたら、説明資料をご用意いたしましたので、下記ダウンロードフォームよりお気軽にご活用ください。
また、単管パイプを使用した太陽光架台の設計/施工に関する専門家もご紹介できますので、お気軽にお問合わせいただければ幸いです。以上、宜しくお願い申し上げます。ありがとうございました。
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- 単管パイプ/足場管