”会社は人”と言われて久しい日本では、企業運営に必要なリソースと上げられるヒト/モノ/カネの中でも、特に人財は古くから最も重要な要素とされてきました。
更に昨今の人手不足の傾向が強まる足元では、如何に企業価値の最大化に貢献してくれる人財を獲得できるかは経営全体にとっても極めて重要な課題です。
その様な状況下では大手の就活ナビサイトで採用活動を行っても、大企業や優良企業がひしめく中で我々が働き手に見つけて貰い興味を持って貰う事は容易ではなく、特に情報収集やコミュニケーションの仕方及び感性が大きく変わってきている学生や若手相手では正に至難の技といった感じです。
もちろんSNSが普及して企業と働き手が直接コミュニケーションできる手段は増えていますが、より多くの働き手に自社のコーポレートサイトを"見つけてもらう"ようにする為には、様々な工夫が必要となります。
そこで今回は私たちが取り組んでいる採用活動の中で、最近チョッと手応えを感じた"Wantedly （ウォンテッドリー）"というサイトでの社員紹介の取組についてご紹介させて頂ければと思います。
Wantedlyとは？
”Wantedly”は、企業のミッションや価値観への”共感”でマッチングする人財獲得のプラットフォームサービスです。そのため、従来型の企業と候補者を採用条件でつなげる人財サービスとはそのアプローチや中身が大いに異なり、実現できることも大きく変わってきます。
例えば”Wantedly”は就活ナビサイトでむしろ必須情報である給与条件の記載をNGにしています。その代わりにそれぞれの企業がもっている”理念や文化及び考え方”を詳しく掲載する事によって他のサイトとの差別化を図っており、これまでの人財獲得サービスとは明確に違う形で自社の情報を働き手に訴求することができます。
引用：WantedlyHP_【企業向け】Wantedly（ウォンテッドリー）とは？使い方、メリットを解説
つまり”Wantedly”で給与や福利厚生等の条件だけでは伝わらない会社の価値を働き手の方にアピールする場を提供する事で、企業と働き手のマッチングを促進するサービスと言えると思います。
この背景には従来の採用条件や採用面接だけでは伝わらない働き易さや遣り甲斐をもっとシッカリ見極めて企業を選びたいという働き手のニーズと、会社の文化や社風と合う人財を効率よく採用し長く働いて欲しいと企業のニーズがあるのだと考えられます。
つまり昨今よく耳にするようになった”ジョブ型”のアプローチの採用ではなく、寧ろ最近の傾向とは逆張りの”ミッション型”のアプローチを行う人財獲得サービスだとも言えるので、人を大事にして長く働いて貰おうとする我々の様なメーカーとはとても相性が良いように感じています。
大和鋼管での具体的な取組内容
その様な取組の一環として私たちは”Wantedly”へ採用募集の投稿に加えて、より多く働き手の方々から”共感”を得ることでマッチングを促進すべく、不定期で社員紹介を”story”という機能を使って投稿し、私たちと一緒に働く事になったら実際にどの様な仲間とどの様な仕事をする事になるのかをイメージして貰う試みを行っています。
”Wantedly”の”story”の機能は、関係者以外も閲覧できるオンライン上の社内報の様なプラットフォームで、洗練されたデザインフォーマットで工数をかけずに記事を投稿できる事が特徴です。気軽に何度も投稿を繰り返す事が可能なので、働き手の方から興味を引けるチャンスが増やせると共に、採用募集の投稿だけでは伝えきれない自社の魅力を発信し、候補者の自社への興味を深めて行くことができる訳です。
更に波及効果を産み出す為に、私達は”Wantedly”の”story”への投稿記事のリンクをTwitterでツイートする事で、当社に興味を持ってくれた働き手の方が、自身の知り合いや仲間に我々の情報を共有し易くする試みを行なっています。
私たちは8月中旬から社員紹介を”Wantedly”内の”story”へ投稿する事を始めましたが、嬉しい事に初回記事が急上昇ランキングで1位にランクインし、その中でも最も閲覧者の多い単体の投稿では、今日時点の累計でおよそ200人の閲覧者を集める事ができました。
結果として自社の採用向けのウェブサイトに社員紹介を掲載するよりも、かなり多くの人に自社を知ってもらう事ができたので、今後もこの取組を継続し更なる工夫を積上げ、人財獲得の効率/効果を上げていきたいと考えています。
Wantedly活用の成果
私たちは2022年02月から"Wantedly"を使用し始めて、実際に10名の方が私たちの会社に興味を持っていただき、先ずは選考とは関係ない形で、お互いの価値観を共有/確認するカジュアル面談等を行いました。
その後実際に選考に進んだ方と面談した結果、私たちの価値観にマッチした1名の方と業務委託の契約を締結し一緒にお仕事をする様になりました。今後も更に窓口を広げ、多くの方々と交流を深め効果的な人財獲得に繋げて行きたいと考えています。
まとめ
今回は私たちが取り組んでいる採用活動の中で様々な取組の中で、最近チョッと手応えを感じた"Wantedly"での社員紹介についてご紹介させて頂きました。
皆さまも人財獲得に関して様々な試行錯誤を続けていらっしゃると思いますが、貴社の採用活動への参考や我々を更にご理解頂く事の一環として、採用ブログに社員へのインタビューや内定式の様子を記事へのリンクを以下にご用意しましたので、こちらもご興味あればご確認頂ければ幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。今後とも採用活動等に関しても為になり役に立つ情報がありましたら、積極的に情報発信をして参りたいと思います。引続き宜しくお願い申し上げます。ありがとうございました。
