気象庁の速報によると沖縄や奄美地方は平年よりも約10日遅い05
メッキパイプを扱う方々にとって梅雨の時期に気をつけたい事は、湿
今回は、
JIS G3302 溶融亜鉛めっき鋼板の規格改正について
2022年12月にJIS G3302 溶融亜鉛めっき鋼板のJIS規格が改正され、六価クロムを含む"クロメート処理"や、製造工程で環境負荷が大きい"りん酸塩処理"の化成処理が認められなくなりました。
※1クロメートフリー処理の記号に関しては、受渡当事者間の協定によって決められます。
クロムを含む化成処理は一般的に高い耐食性を持ち低コストである
この改正を受けて多くの溶融亜鉛めっき鋼板を製造するメーカーは地球環境にやさしいクロメートフリー処理へ移行する対応を行いましたが、環境性能は上がったが耐食性は以前と比べて劣るといった状況も考えられます。
メッキパイプに与える影響について
溶融亜鉛めっき鋼板を母材に使用する"先メッキ鋼管"の一部のメッキパイプは、このJIS規格の改正により環境性能は上がりましたが、耐食性が落ちている可能性があります。
”先メッキ鋼管”は必要な造管機の設備が比較的安価であり、製造工程もシンプルで最も普及しているメッキ鋼管です。
造管メーカーが独自で化成処理などの亜鉛めっきの保護を目的としたコーティングを施さない場合には、母材となる溶融亜鉛めっき鋼板の耐食性がそのまま反映される事になります。
その為、クロメート処理からクロメートフリーへ移行した溶融亜鉛めっき鋼板を母材にする場合には、めっき鋼板と同様にメッキパイプも以前と比べると耐食性が劣ち、白サビが発生するといった状況が考えられます。
先メッキ鋼管の断面図
白サビ対策のヒケツとは?
”白サビ”を予防するには、メッキパイプを水分に接触させないことが大切です。その為には、水はけや風通しを良くして、メッキパイプを保管する環境を整える必要があります。
例えば、屋外保管であれば”雨天時はシートで覆う”、屋内保管であれば”パイプの間に隙間を作る”、”扇風機や空調機を使う”等が挙げられます。
その他、当社も実践している様々な”白サビ”対策については以下の記事で具体的にご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
ブログ:メッキパイプの”白サビ”対策って・・・? メーカーも実践のポイントとは。
”白サビ”が防食の働きをするといっても、亜鉛メッキ皮膜の消耗自体は起こっているので、長期的に”白サビ”を放置しているといずれ鉄地に影響を及ぼす可能性があります。メッキパイプの状態を保つ為に、定期的な製品の状態確認も行っていただくことをオススメいたします。
地球環境に優しいPZ、PPZのご紹介
私たちのポストジンクやパーフェクトポストジンクは、溶融亜鉛めっき鋼板ではなく、メッキが施されていない熱間圧延鋼板を原材料として、独自のライン設備である”ダイワZプロセス”にて造管と溶接亜鉛メッキを一体化させた製法で”メッキパイプ”を製造しています。
ポストジンクやパーフェクトポストジンクの表面には自社の設備でクロムフリーのトップコートを施しています。
トップコートは、当社独自の樹脂を原料として、透明保護皮膜を形成します。さらに欧州RoHS2指令およびELV指令に適合し、有害物質である六価クロムは一切使用しておりません。そのため、安心素材で、小さなお子様がいるご家庭内でも、普段多くの人が無意識に手に触れるような場所/室内でも、安全・安心にお使いいただけます。
さらに、当社のトップコートは、地球環境に優しいだけでなく、白サビの白い斑点を防ぎ、その上、透明コートは、パイプが本来持つ銀白色の美しい輝きをそのまま保ってくれるといった特徴があります。
まとめ
今回は、
私たちのポストジンク/パーフェクトポストジンクについてご興味のある方は、以下のフォームより気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、感謝申し上げます。私たちは引き続き皆さまの"為になるお役立ち"の情報を発信して参りますので、何卒よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
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