2023.11.01

四角いパイプはどう造る？！当社における”角パイプ”の製造工程と”バタ角”のご紹介。

一般的にパイプは丸い形状をイメージされる方が多いと思いますが、実は四角い形状の”角パイプ”も世の中には多く存在し、建築や建設等の様々な現場で幅広く使われています。

当社でもメッキされた”角パイプ”を製造していますが、「一体どうやって造られているのだろう？」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、当社のメッキされた”角パイプ”の造り方を解説した上で、具体的に当社で提供している”バタ角”と呼ばれる製品についてご紹介させていただきます。

”角パイプ”とは何か？

バタ角端面塗装

”角パイプ”とは、四角い形状をしたパイプのことです。その名が表すとおり、断面が長方形や正方形をしています。

鋼製のほか、木製やアルミ製があったり、同じ鋼製でもハイテン仕様になっていたり等、様々な製品の仕様があり、用途や目的によって使い分けられています。

”角パイプ”を造るうえで特徴的な製造工程をご紹介する前に、まずは、当社のメッキパイプの基本的な製造の流れを下記の図でご確認ください。

process-img02

上記の図のとおり、当社のメッキパイプを製造するラインには、全部で14の工程があります。丸いパイプも四角いパイプも、その製造工程は1〜8番目までは全く同じですが、9番目の”サイジング”という工程において、パイプを丸い形状から四角い形状に変形させ、メッキされた”角パイプ”を製造しています。

この”サイジング”の工程には、“サイジングロール”と呼ばれるパイプの形状を変化させ整える器具が上下左右に計12個配置されており、溶融亜鉛メッキを施された円形状のパイプがこの箇所を通っていくことによって、四角い形状に成形され”角パイプ”になります。

[JP]角パイプ成形の図

当社で使用している実際の“サイジングロール”の画像は下記のとおりですのでご確認ください。

サイジングロール

左側の写真が丸いパイプ用のロールであり、右側の写真が”角パイプ”用のロールです。どちらの写真も、2つ並んだ器具のあいだの空間が、それぞれ円形及び四角形になっていることがお分かりいただけるかと思います。

“サイジング”の工程を通すことで鋼材は徐々に丸形から四角く整形され、その後にシッカリ調整をかけ綺麗に形を整えることで”角パイプ”ができあがります。

［JP］バタ角

当社では、上記でご説明した製造プロセスで製造された、”バタ角”と呼ばれるメッキされた”角パイプ”を皆さまにご提供しております。

”バタ角”とは、主に建設工事でコンクリート打設をする際の型枠仮設補強等に使われる角材で、当社では、JISにおいてSTKR400と規定されている”バタ角”とSTKR490と規定されている”ハイテンバタ角”の2種類を、鋼製バタ角としてご用意しております。

原材料には、こだわりの99.995%純度の最純亜鉛を使用。また、当社の”バタ角”と”ハイテンバタ角”は、いずれも"パーフェクトポストジンク"仕様となっています。

"パーフェクトポストジンク"とは、内外面に全周均一メッキを施すものです。溶接部をメッキで覆うことで赤サビ発生を防いでおり、ドブメッキよりも薄いメッキの合金層を実現したことから、メッキの割れや剥離を防ぎ、加工しやすい”角パイプ”となっております。

さらに”トップコート”として特殊防錆透明樹脂を塗布することで、強い耐久性を実現しています。錆に強く、加工性も高い”角パイプ”をお探しであれば、ぜひ当社の”バタ角”や”ハイテンバタ角”をお試しください。

また当社で提供する”バタ角”については、切断等の付随サービスも提供させていただいています。以下の記事で詳しく解説しておりますので、併せてご覧いただければ幸いです。

今回は、”角パイプ”の造り方を詳しく説明すると共に、当社の提供するメッキされた”角パイプ”、”バタ角”をご紹介いたしました。

一般的には「パイプは丸いもの」と思われがちですが、実は四角い形状のパイプは様々な場所で活躍しています。きっとあなたの身の回りでも多くの”角パイプ”が使われていますので、機会があればぜひ探してみてください。

本文中でご紹介した当社の”バタ角”のお見積もりは無料で承っております。また、ご質問やご相談等も喜んでお受けいたしますので、以下のページからお気軽にお問い合わせください。

当社では、皆さまの"為になるお役立ち"に繋がる情報をブログやメルマガ、動画等を通して発信しております。ブログに対するご意見やご感想、ご質問や内容のリクエスト等がございましたら、以下のページからご遠慮なくお寄せいただければ幸いです。

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