2022年12月にJIS G3302 溶融亜鉛めっき鋼板のJIS規格が改正されました。JIS規格の改正については、改正点を正しく理解して、
今回は、JIS G3302 溶融亜鉛めっき鋼板のJIS規格改正について私たちが特に気にな
主な改正点
今回の改正で、私たちが特に注目した事は、
※1クロメートフリー処理の記号に関しては、受渡当事者間の協定によって決められます。
化成処理から"クロメート処理"と"リン酸亜鉛処理"が削除された背景は、「これらの化成処理は、六価クロムなどの環境負荷の高い物質を含んでおり、JIS として規定することが望ましくない」との意見があった為だとされています。
また、JIS G3302の"用語及び定義"では、"クロメートフリー"は「化成処理による被膜に六価クロムを含まないこと」と定義されています。
クロメート処理とは
今回、化成処理から除外された"クロメート処理"とは、六価のクロム酸を含む処理液で化成処理を行う方法です。
六価クロムは、安価で高い耐食性を有する為に広く普及してきましたが、その化合物はきわめて毒性が高く、直接ふれることや土壌汚染等によって間接的に人体に悪影響を起こすことが問題視される為、”クロメート処理”は次第に使われなくなってきてきています。
リン酸亜鉛処理とは
リン酸亜鉛処理とは、リン酸と亜鉛を主成分とした処理液で化成処理を行う方法です。
リン酸亜鉛処理が施された亜鉛メッキ製品は、耐食性が高いだけでなく、表面が小さな結晶で覆われザラザラとした肌触りになり、塗装の密着性が向上するという特徴があります。
しかし、リン酸亜鉛処理を行う工程で重金属を含む排水が生成されてしまう為、環境負荷が大きいと言われています。
大和鋼管の製品は、地球環境に優しいメッキパイプ
ポストジンク/パーフェクトポストジンクは、2005年より白錆防錆の為のコーティングから六価クロムを完全撤
また、六価クロムの完全撤
まとめ
今回は、JIS G3302 溶融亜鉛めっき鋼板のJIS規格改正について私たちが特に気にな
当社は独自の製法によりメッキ鋼板を使用せずメッキパイプを製造している為、今回のJIS規格の改正による直接的な影響はありません。
しかし、環境問題はSDGs等の取組でも最も大きな課題の一つとして取上げられており、私たち一人ひとりが目を向け協力し合い、日々の生活の中で工夫をしながら取組んでいくべき課題だと思っています。
当社のメッキパイプに関して、見積が欲しい方がいらっしゃいましたら、以下のフォームより気軽にご相談ください。
最後まで読んでいただき感謝申し上げます。引続き、皆様の"為になるお役立ち"に繋がる情報発信を続けて参りたいと思いますので、今後とも宜しくお願いいたします。ありがとうございました。
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