2023.08.30

”PPZ”は本当に錆に強いの?!身近なもので耐食性を調べた実験レポート。

「錆に強いメッキパイプが欲しい」
メッキパイプを使用する事業者の方であれば、このようにお考えになるかと思います。しかし、本当に錆に強いのかどうかは、メッキパイプを見ただけでは分かりません。

そこで今回は、当社の”パーフェクトポストジンク(PPZ)”の耐食性について身近な道具を使って実験しましたので、その結果をお伝えします。ぜひ、錆に強いメッキパイプを選ぶ参考にしていただければと思います。

”PPZ”は錆への強さが自慢のメッキパイプ

パイプ画像-PPZ

”PPZ”とは、当社が独自開発し製造している、内外面に全周均一メッキを施したメッキパイプの総称です。美しい銀白色の美観とサビにくさが特徴で、仮設資材は勿論、農業用や道路資材など、幅広い用途でお使いいただけます。

”PPZ”の高い耐食性は、外面には溶融亜鉛メッキ及びクロムフリーのトップコートを、内面にも溶融亜鉛メッキを施すことによって実現しています。

今回の実験では、試験体としてPPZ STX780(31.8×1.6)を使用しました。農業資材仕様のPPZ STX780は、亜鉛の付着量が外面で200g/㎡、内面は60g/㎡ですが、今回は短期間で結果を確認するため、亜鉛の付着量をやや少なめにし、外面が140g/㎡、内面が40g/㎡となっています。

耐食性を調べる実験のやり方

今回の実験は、以下の方法及び条件で行いました。

実験方法

暴露試験開始時
  • 簡易的な暴露試験の形。

  • 試験体は、PPZ STX780を縦方向に切断し、外面/内面に薬品を塗布したもの。

  • 屋外に試験体を設置し、定期的に薬品を塗布しながら、腐食の進行を観察する。

実験期間

07/24(月)11:30〜08/04(金)17:00まで

実験場所

工場敷地内(屋根のない屋外)

使用した資材等

  • PPZ STX780(31.8×1.6) 3本
  • "食用酢"
  • 錆発生促進剤”サビ-X”

※試験体には、1日3回(AM8:30、AM11:30〜PM1:30、PM4:30を目安)、薬品を塗る。

スクリーンショット 2023-08-25 17.45.22

実験の経過および結果

07/24(月)11:30

 

スクリーンショット 2023-08-25 9.15.02

実験初日の様子です。左から、

  • 何も薬品をつけていないもの試験体の内面/外面
  • "食用酢"を塗った試験体の内面/外面
  • ”サビ-X”を塗った試験体の内面/外面

となります。この時点では、いずれの試験体にも特に変化はありません。

7/25(火)11:30

暴露試験7251130

実験開始から24時間が経過しました。

内面の試験体それぞれの切り口部分に色の変化が起こりました。切り口は亜鉛メッキで保護されていない部分であるため、腐食が発生したと見られます。

07/28(金)11:55

自由研究(7_28AM11_55)

実験開始から4日目。

内面を暴露している各試験体に変化が見られました。写真だとやや分かりづらいですが、白錆と思われる白い斑点が表面に現れました。

07/31(月)07:30

自由研究(7_31AM7_30)

実験開始から7日目。

”サビ-X”を塗布した試験体は、白錆の状態から変化はありませんでしたが、"食用酢"を塗布した試験体は、白錆の下から赤錆が現れてきました。

錆発生促進剤を塗った試験体よりも、"食用酢"を塗った試験体のほうが、錆の進行が早いようです。

08/01(火)11:55

自由研究(8_1AM11_55)

実験開始から8日目。

ここで大きな変化が見られました。内面に"食用酢"をかけた試験体について、錆の進行が一気に進みました。07/31から08/01までの間に雨が降り、その影響が出たと考えられます。

一方で、何も薬品をつけていない試験体と”サビ-X”を塗った試験体については、内面にはそこまで激しい錆の発生は見られません。

また、いずれの試験体も、外面については霧吹きで薬品を試験体に塗布していたので水玉模様のような痕がそのまま付いてはいるものの、錆の発生は見られませんでした。

08/04(金)17:00

自由研究(8_4PM17_00)

実験終了時間の各試験体の様子です。

07/24(月)11:30時点と比較すると、内面に"食用酢"をかけた試験体では錆が著しく進行していることが分かります。

外面については、薬品を塗ったものも塗っていないものも、大きな変化は見られませんでした。

実験結果からの考察

今回実験を行った結果、外面については”トップコート”の働きもあり、何も薬品をつけていない試験体は勿論、酢や錆発生促進剤を塗布しても、”PPZ”は簡単には錆びないことが分かりました。

一方で、メッキパイプの内面は外面よりも腐食しやすいことが分かりました。そのため、内面には"食用酢"と同様に”酸”等の錆を進行させる可能性があるものは付着させないように気を付けるのが望ましいといえます。

まとめ

今回は、当社の”PPZ”がどれくらい錆に強いのか、身近な道具を使って実験した結果をお伝えしました。

わざと錆を発生させるような薬品を使わないかぎり、”PPZ”は、たとえ雨ざらしの状態であっても、優れた耐食性を発揮します。錆に強い当社自慢のメッキパイプを、ぜひお役立ていただければと思います。

”PPZ”についてさらに詳しく知りたい方は、以下のページから資料がダウンロードできますので、お気軽にご活用ください。

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最後まで読んでいただき感謝申し上げます。引続き、皆様の"為になるお役立ち"に繋がる情報発信を続けて参りたいと思いますので、今後とも宜しくお願いいたします。ありがとうございました。


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