"スエージ"、"スウェージ"、"スエッジ"?!その違いと当社が"スエージ"に統一する理由について。

"スエージ加工"は、パイプ同士をスムーズかつ強固に連結するために欠かせない端部加工で、農業用ビニールハウスやテント支柱、自動車部品、スチール家具など、さまざまな分野で幅広く活用されています。

しかし、メーカーやWebサイトによって"スエージ"、"スウェージ"、"スエッジ"と異なる表記が混在しており、資材選定の際に「それぞれ別物の加工なの?」、「どれが正しい表記なの?」と、疑問や誤解を抱かれた経験はないでしょうか?

こうした表記の違いは、購入時における双方の認識のズレを起こしたり仕様選定に余計な時間を要したり、最悪の場合は発注ミスのリスクを生じさせたりする可能性があります。

そこで今回は、この表記の違いに関する私たちの見解と、当社が情報発信において"スエージ"という表現に統一している理由について解説いたします。

結論: すべて同じ"端部絞り加工"を指している。

結論から申し上げますと、"スエージ"、"スウェージ"、"スエッジ"はどの表記も間違いではありません。すべてパイプ同士の連結をスムーズに行うために、パイプの端を細く絞る同一の加工方法を指しています。

[JP]スエージ加工

"スエージ加工"については以下の記事で詳しく解説していますので、ご興味のある方はご参照ください。

[JP]スエージ深掘りキービジュ ブログ:"スエージ"って何?!メッキパイプの連結をスムーズにする圧縮加工について詳しく解説。

この言葉の背景を紐解くと、英語の"Swaging (スウェージング)"に由来します。

これは"かしめる"ことや、成形するための工具そのものを意味する"Swage (スエージ)"からきており、さらに語源を遡ると"飾り溝"や"装飾用の成形物"を意味するフランス語の古語"Souage (スワージュ)"に行き着くとされています。

外来語が日本国内の産業に定着する過程で、発音や聞き取りの違いからブレが生じ、各企業でも統一されぬまま定着したため、複数の表記が現在も混在していると考えられます。

客観的データから見る表記基準

一方で、どの表記も同じ意味を指しているとはいえ、どの表記を使うのが一番一般的なのか疑問に思われる方もいらっしゃるかと思いますので、業界毎の表記傾向や検索動向から調査・分析した結果をお伝えします。

業界毎の表記傾向

それぞれの表記の使われ方を分析すると、業界や文脈によって以下のような傾向が見られます。

  • スエージ (主な業界: 一般資材・鋼管・配管業界)|表記例: スエージ加工スエージエンドSE
    市場で最も広く認識されており、仕様書や製品一覧で標準的に使われる傾向があります。
    資材メーカー様や流通業者様が使う際に、Web検索における見つけやすさや、文字の読みやすさ、入力のしやすさを考慮して選ばれており、実際の商談の場面でも標準的な文言として定着していると考えられます。

  • スウェージ (主な業界: 自動車・精密機械・工作機械業界)|表記例: スウェージング加工スウェージ加工SW
    元来の外国語の発音に最も近い表記です。
    海外の技術論文や国外の設計図面等、日常的に海外取引先様とやり取りを行う機会が多い製造現場や機械分野において、専門用語として使われる傾向が強いと考えられます。

  • スエッジ (主な業界: 農業資材・建設現場)|表記例:  スエッジ方式スエッジ加工方式
    ビニールハウスのパイプや建設現場において、職人様や資材メーカー様の間で、口頭での伝言や手書きの図面を通じて長年親しまれてきた表記です。いわゆる現場で使われる口語が一種の"訛り"として定着したと考えられます。

検索傾向(Googleトレンド)

Googleトレンドを用いた過去5年間の検索傾向数を"スエージ"、"スウェージ"、"スエッジ"の三つの言葉で比較したところ、他の表現に比べて"スエージ"の検索回数が圧倒的に多く、広く一般的に認知されている表現であると考えられます。

[JP]スエージ Googleトレンド検索

"スウェージ"や"スエッジ"という表現は前述の通り、日常的に海外取引先様とやり取りを行う機会が多かったり、現場の口語として定着していると考えられ、一般資材や鋼管、配管業界では認知度が低い可能性があるのではないかと推測します。

当社が"スエージ"に統一する理由

私たちが情報発信において"スエージ"という表記に統一している理由として、資材調達に関わる皆さまが一人でも多く"検索し易く"、直感的に"辿り着き易い"もっとも一般的な表現だからです。

発注者と受注者の間で"スウェージ"や"スエッジ"といった認知度が低い可能性がある表記を用いた場合、見積や仕様確認の際に「これは自社が認識している加工と同じものだろうか」という疑念を生み、意思疎通の停滞や仕様選定の遅れ、最悪の場合は誤発注による手戻りを引き起こす原因になりかねなねません。

このような言葉の揺れによる誤解や発注の手違いを未然に防ぐためにも、検索傾向も最も多く"検索のしやすさ"や"聞き馴染みのある表現"である"スエージ"を採用しております。

まとめ

今回は"スエージ"の表記に関する見解と、当社が"スエージ"表記で統一している理由について解説しました。

"スエージ"、"スウェージ"、"スエッジ"などは表記こそ異なりますが、指している意味はすべて同じです。

その中で当社は、読者の皆様が最も検索しやすく理解しやすい公的基準に則った"スエージ"表記を用いて、今後も透明性の高い情報発信に努めてまいります。

当社のスエージ加工品に関する詳細な仕様や特徴をまとめた資料をご用意いたしましたので、資材選定の参考として是非ご活用ください。

[JP]メッキパイプ製品資料ダウンロード

 

今後も鋼管メーカーとしての視点を活かし、皆様の疑問や悩みに応える調査・発信を続けて参りますので、当社へのご質問やご相談及び取り上げてほしいテーマのリクエストなどがございましたら、いつでもお気軽にお声掛けください。

また、製品サンプルや仕様に関するご相談も、下記のお問い合わせフォームより承っております。新規CTA

最後までお読みいただき感謝申し上げます。引続き宜しくお願い致します。ありがとうございました。

執筆者紹介

杉本 周平
杉本 周平
大和鋼管工業(株)営業推進にて営業及びマーケティングを担当する、勤続8年目の社員。東京支店での営業経験と、HP制作・デジタルマーケティングでの実績に加え、ブログ立ち上げなど多数のプロジェクトを推進。経済学部で培った視点と多角的な業務経験を活かし、皆さまのビジネスや業務改善に直結する価値ある情報を提供。

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