2025年04月21日に、当社が製造/
今回改正された内容は様々ですが、新たに「
「注文者によって提示される情報」の箇条が設けられた背景
また、一般構造用炭素鋼鋼管、機械構造用炭素鋼鋼管、一般構造用角形鋼管(JIS G3466)の他にも、同時期に改正された機械構造用合金鋼鋼管(JIS G 3441)や自動車構造用熱間圧延鋼板及び鋼帯(JIS G 3113)にも「注文者によって提示される情報」の箇条が設けられているため、今後は他の鋼材についてもJISが改正される度に、同様の箇条が追加されていく事を私たちは想定しています。
「注文者によって提示される情報」について解説
今回JIS規格が改正されたことにより、対象となる鋼管の注文者は、規格に規定する事項を適切に指定するために、注文時に少なくとも次の事項を製造業者、加工業者又は中間業者に提示する事が必要です。
a) 種類の記号b) 製管方法及び仕上げ方法
c) 寸法
種類の記号とは?
"種類の記号"とは、各JIS規格で定められる管の種類を表した記号です。
一般構造用炭素鋼鋼管(JIS G3444)、機械構造用炭素鋼鋼管(JIS G3445)、一般構造用角形鋼管(JIS G3466)のそれぞれの種類の記号は以下の通りです。
一般構造用炭素鋼鋼管(JIS G3444)
種類の記号 |
STK290 |
STK400 |
STK490 |
STK500 |
STK540 |
機械構造用炭素鋼鋼管(JIS G3445)
種類の記号 |
STKM11A |
STKM12A |
STKM12B |
STKM12C |
STKM13A |
STKM13B |
STKM13C |
STKM14A |
STKM14B |
STKM14C |
STKM15A |
STKM15C |
STKM16A |
STKM16C |
STKM17A |
STKM17C |
STKM18A |
STKM18B |
STKM18C |
STKM19A |
STKM19C |
STKM20A |
一般構造用角形鋼管(JIS G3466)
種類の記号 |
STKR400 |
STKR490 |
製管方法及び仕上げ方法とは?
"製管方法"とは、"電気抵抗溶接"や"鍛接"など鋼管の製造方法を指します。また仕上げ方法とは切断後に成形などを行う仕上げの方法を指します。
製管方法の記号
製管方法 | 記号 |
継目無し | S |
電気抵抗溶接 | E |
鍛接 | B |
自動アーク溶接 | A |
仕上げ方法の記号
仕上げ方法 | 記号 |
熱間仕上げ | S |
冷間仕上げ | E |
電気抵抗溶接のまま | G |
寸法とは?
注文書の記入例
"種類の記号"、"製管方法及び仕上げ方法"、
規格 |
記入例 |
一般構造用炭素鋼鋼管 |
STK500ーEーG 48.6 x 2.4 x 6,000mm |
機械構造用炭素鋼鋼管 |
STKM12BーEーG 48.6 x 1.6 x 5,500mm |
(寸法許容差を入れる場合) |
STKM12BーEーG 48.6 (±0.18mm) x 1.6 (±0.15mm) x 5,500mm(0〜+50mm) |
一般構造用角形鋼管 |
STKR400ーEーG 60 x 60 x 2.3 x 6,000mm |
まとめ
最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
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