2022.07.13

BONXで製造現場でも効率アップ?!距離と騒音を解消する活用事例について。

ものづくりの現場では、問題/課題が発生した際に現場の判断で迅速かつ適切な対応・解決ができる事が理想です。しかし、発生する問題/課題は、生産の効率に関わるちょっとしたことから、作業メンバーの安全/安心に関わる重大なモノまで様々あり、これらは事前の準備や段取で少なくすることはできても、完全になくすことは不可能です。

また、発生した問題/課題に対して迅速かつ適切に対応を行う為には、関係者がスムーズに連携することが必須ですが、実際にはそれぞれの持ち場が離れていたり、近くに居ても騒音等でコミュニケーションが取り辛い状況は多々発生します。

そこで、過去のブログで紹介したとおり、"BONX"というツールを活用すると、距離を問わない常時接続やノイズキャンセリング等の機能によってコミュニケーションが大幅に改善し、問題/課題の解消や大幅な改善が可能になります。

今回はこれまでのブログでふれた"BONX"を活用した倉庫管理に於ける作業者の生産性の向上の事例を振り返ると共に、ものづくりを行なっている最前線の作業現場での活用ケースをご紹介させていただきたいと思います。

過去にご紹介した倉庫管理に於けるBONXの活用事例

私たちは工場や倉庫でリアルタイムで円滑にコミュニケーションを取れるようにする取組みの一つとして、”BONX”という次世代のコミュニケーションツールを導入/活用しています。

BONX BOOST 使用シーン

過去にご紹介した倉庫管理作業者の実証実験の内容と結果について詳しく知りたい方がいらっしゃいましたら、以下のブログをご確認いただければ幸いです。

 リンク:生産性をコミュニケーションで改善?!BONXで取組む現場改善について。

スリッターを扱う作業現場について

今回ご紹介させていただくのは、製造するパイプの外径に合わせて原材料となる母材熱延コイルを裁断する"スリッター"という機械を扱う作業現場です。

[JP]スリッター(BONX社ブログより)2022.07.09

スリッターによる作業現場では、置き場から母材熱延コイルを運搬しスリットを行う機械へ投入し、スリットされたコイルを巻取ったうえで、各製造ラインのコイル置き場まで運搬する役割を担っています。

ポストジンクの製造ライン

[All]スリッターとライン2022.07.09

作業の詳細としては、母材熱延コイルを生産されるメッキパイプの外径に合った幅に裁断するよう機械の設定変更や裁断中にスリットされたコイルが均一に巻き取れるよう微調整、母材熱延コイルやスリットされたコイルを運搬等があり、現在私たちのスリッター扱う作業現場では、人財育成も含めて4人が1チームとなって作業を行っています。

スリッターの作業現場に於ける課題

スリッターの作業現場では、幅がおよそ1.3m程もある母材熱延コイルを連続的に裁断する大型の機械を使用しており、作業中は鉄の擦れる大きく高い金属音が出る環境で作業を行っているので、騒音によりコミュニケーションが取り辛いという大きな課題が存在します。

生産性に関わる主に必要なコミュニケーションは以下の3点です。

  1. スリットする機械の設定変更に関するコミュニケーション
  2. 機械運転中の微調整指示に関するコミュニケーション
  3. 生産計画の変更時等、緊急で作業計画を変更する場合のコミュニケーション

BONXを活用したコミュニケーションの改善効果

そこで、現在スリッターの作業現場ではメンバー4人全員が参加するトークルームを作成し、”BONX”を活用したコミュニケーションの改善に積極的に取り組んでいます。

[JP]スリッター作業2022.07.09

”BONX”を活用する事で、機械操作中で持ち場を離れられない時にも、機械のオペレーターが「次の作業の準備などしておいてください。」とメンバーにリクエストしたり、トラブルがあった際にも「トラブルが起きてるからちょっと手伝って!」いったサポートを依頼するコミュニケーションを取り、必要に応じて迅速に連携することが可能になりました。

また、騒音に関する問題/課題の解消に関しては、聞く方は耳にフィットする耳栓型のイヤフォンによって、喋る方は延長マイクを付けることで、大きいな機械音や金属音の中でも相手の声をシッカリ聞き取れ、自分の声も騒音に遮られる事なくスムーズにコミュニケーションができるようになっています。

BONX BOOST

この様にコミュニケーションが改善された事によって、現場の生産性に与えた具体的な効果を私たちなりに算出してみましたので以下にご紹介させていただきます。

スリットする機械の設定変更に差し掛かるタイミングで、事前に刃物の研磨の指示や刃物の数の確認をオペレーターが機械を運転中でも持ち場を離れずに指示ができるようになり、準備を効率的に行えるようになった為、スリッターを扱う作業現場の作業時間は1ヶ月あたりに約17時間短縮でき生産性/効率が向上しました。

また、機械運転中の微調整指示が騒音で聞き取れないという事がなくなった為、調整の内容を正確に伝達できるようになり、裁断されたコイルを均一に巻き取れることになった事や、貴重なコイルをムダにする事がなくなった為、スリッター部門の作業時間が1ヶ月あたりに約4時間短縮でき生産性/効率が向上し、資材購入費も抑える事ができました。

更に、現場の生産性が向上したという以外にも、「コミュニケーションで心の余裕が生まれ安全面が向上した」や「他部署からの電話にタイムリーに応えられ不安が減った」といった心理的なパフォーマンスの向上も確認できおり、作業員の安全性の向上やリスク管理の観点でもメリットを創出できています。

まとめ

今回は私たちの工場に於いてものづくりを行なっている最前線の作業現場に於いて、”BONX”を活用して如何に問題/課題を解消し、効率面や心理面の向上を実現しているのかというケースをご紹介させていただきました。

これまでに紹介した私たちの会社でBONXを活用している様々な取組に関しては、BONX社のブログやYotube動画でも特集されていますので、ご興味あれば以下のURLからご確認下さい。

リンク:株式会社BONX_ジャーナル_製造現場の騒音を打破!クリアな音声で距離無制限の通信が可能に|大和鋼管工業株式会社

また、自社でもBONXを導入を是非検討してみたいと考えておられる方や、もっとBONXの活用方法について詳しく内容を知りたいという方がいらっしゃいましたら、以下のお問合せフォームより気軽にご相談ください。以上、宜しくお願い申し上げます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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