2025.02.12

”スーパーライト700”と”単管キャップ”の相性は如何に?!内径が大きい”軽量単管パイプ”と関連部材の使用感について。

当社の"スーパーライト700"は、従来の単管パイプと比較して高強度の鋼材を使用し、肉厚を薄くすることを実現した”軽量単管パイプ”です。

しかし、外径を維持したままで肉厚が薄くなると内径は大きくなる為、「”単管キャップ”や”ジョイント”などの内側にはめる部品との相性はそうなんだろう?」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は、実際に2種類の”単管キャップ”を"スーパーライト700"にはめてみて、その相性を検証した結果と考察をご紹介します。

軽量単管パイプ”スーパーライト700”とは?

"軽量単管パイプ スーパーライト700”は、当社と日本製鉄株式会社が共同開発した”軽量単管パイプ”で、鋼管の特性として相反する”軽量”且つ"強靭”という要素を両立させています。

パイプ画像-SL700

 

 

"スーパーライト700"は、従来の単管パイプであるSTK500に比べて引張り強さを約40%以上向上させながら、厚みを2.4㎜から1.8㎜へ薄くすることで25%の軽量化を実現しました。これにより、現場での作業負担軽減/輸送コスト削減を可能にしています。

”軽量単管パイプ スーパーライト700”は、使用している鋼材が特別仕様であることからJIS規格製品ではありませんが、労働安全衛生規則に適合している製品であるため、安心して足場管としてもご使用いただけます。

SL700-労働安全衛生規則

”軽量単管パイプ スーパーライト700”についてもっと詳しく知りたいという方は、以下のフォームよりカタログをダウンロードできますのでご活用ください。

新規CTA

 

スーパーライト700の内径について

前述した通り、従来の単管パイプは外径48.6ミリの肉厚が2.4ミリで内径は43.8ミリです。一方で、スーパーライト700は外径48.6ミリの肉厚が1.8ミリの為、内径が45.0ミリになります。

[JP][Blog]内径比較従ってスーパーライト700の内径は従来の単管パイプと比べ1.2ミリ大きく、この差が単管キャップなど内側にはめる部品との相性に影響を与える訳です。

単管キャップの役割

”単管キャップ”は、”単管パイプ”の管端を保護するだけでなく、安全性や耐久性を高める役割があります。具体的な活用例は以下のようになっています。

単管バリケードなどの保安用途

”単管バリケード”などの保安用途に於いては、管端部分に衝突した場合に衝撃を和らげる事や、蛍光の反射シールが貼られているので、夜間でも目立ち通行する人々の注意喚起を促す機能を”単管キャップ”で加えられます。

[JP][Blog]単管バリケード20250207

バタ丸などの型枠資材用途

主に東日本では、ピンやダボの加工を施していない”バタ丸”とも呼ばれる”単管パイプ”が、型枠工事ので型枠を固定する”バタ材”として使用されています。

型枠工事には、コンクリートやモルタル等の半固体の資材が多く使用されるので、”単管パイプ”の管端に入り込み詰まってしまう事態が発生します。

コンクリートやモルタルが”単管パイプ”に詰まってしまうと、”単管パイプ”を次の現場で使う為に整備する”ケレン”などの作業では取り除く事が難しく、重量が増えてしまったり、目的の用途に使えなくなってしまったりします。

”単管キャップ”を使用すれば、”単管パイプ”の内側にコンクリートやモルタルが詰まる事は避けられるので、リース業の様に様々な用途に”単管パイプ”を提供するサービスで多く活用されています。

construct-img03

また、外側に付着した汚れを落とす為に”ケレン”を行う際には、”単管キャップ”が盛り上がっていると作業中に外れてしまったり、バタ丸を組み上げる際に寸法が狂う場合が生じるので、バタ丸用途の”単管キャップ”は、内側にエグれた形状のモノが多く使用されます。

スーパーライト700と単管キャップの相性の実験の概要

今回は保安用途で使用される”単管キャップ”としてメジャーな"スリムキャッピカ"と、バタ丸用途で使用される”単管キャップ”としてメジャーな"ハイキャップF型"の2種類を、実際に”スーパーライト700”にはめてみて、激しく振って”単管キャップ”が外れるかどうかを検証してみました。

アラオ株式会社_スリムキャッピカ

[JP][Blog]スリムキャッピカ

アラオ株式会社_ハイキャップF型

[JP][Blog]ハイキャップF型

実験の結果

実験の結果をそれぞれ動画で撮影しました。

スリムキャッピカの実験結果

ハイキャップF型の実験結果

"ハイキャップF型"も外れませんでした。

何れのキャップもしっかりはめると激しく振っても取れないという結果になりました。

またこの後で、実際にそれぞれ”単管キャップ”を外そうとしましたが、何れの場合も外すのに苦労するほど固く固定できており、”軽量単管パイプ”でも問題なく装着でき機能目的を満たすることが確認できました。

”ハイキャップF型”をお客さまへご紹介した実例のご紹介

先日、新しく”スーパーライト700”をバタ丸として採用したいというお客さまにハイキャップF型をご提案した事例をご紹介します。

バタ丸としては、”スーパーライト700”よりも従来の単管パイプを使用される業者さまが圧倒的に多く、バタ丸用の単管キャップは"従来の単管パイプのみ"使用できる製品が多く流通しています。

今回、お客さまが”スーパーライト700”をバタ丸として採用するにあたり、お客さまが使用している鋼製の”単管キャップ”をスーパーライト700に嵌めるとブカブカで、すぐに外れてしまうので、他に相性の良い単管キャップを探していました。

私たちが"ハイキャップF型”のサンプルを取り寄せて試した所、”スーパーライト700”と非常に相性が良いことが確認でき、お客さまへ提案したところとても気に入って下さり、「既存品の在庫がなくなり次第、切り替えます!」とのお約束をいただく事ができました。

[JP][Blog]ハイキャップF型_スーパーライト700

まとめ

今回は、単管キャップを2種類、実際に”スーパーライト700”はめてみて、その相性を検証すると共に、関連して発生したお客さまへのサービス事例を紹介しました。

このように”スーパーライト700”と”単管パイプ”に関連する部材の相性を、実際に試してみたいというお客さまがいらっしゃいましたら、当社からのサンプル提供も可能ですので、以下のお問合せフォームからお気軽にご相談ください。

新規CTA

また、当社の”スーパーライト700”の見積が欲しいというお客さまには、以下のフォームからオンラインでの見積依頼が可能ですので、お気軽にご活用いただければ幸いです。

単管パイプのご相談はこちら︎

最後まで読んでいただき感謝申し上げます。引続き、皆様の"為になるお役立ち"に繋がる情報発信を続けて参りたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。


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