単管足場はどんな現場に向く?!足場4種の違いと選び方の比較について。

建築・改修現場やプラント設備工事など、さまざまな建設現場で欠かせないのが仮設足場です。その中でも古くから親しまれ、現場の柔軟な対応力を支えているのが"単管足場"です。

しかし、現場で用いられる仮設足場には、”単管足場”のほかに"枠組足場"、"くさび式足場"、"次世代足場"など複数の種類が存在します。

「どの現場でどの足場を選ぶべきか?」、「"単管足場"ならではの強みは何か?」と迷われる現場担当者様や鳶業者様も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、"単管足場"の基本的な特徴やメリット・デメリットをはじめ、代表的な他の仮設足場との詳細な比較、"単管足場"が特に力を発揮する現場例について解説いたします。

仮設足場の種類と特徴について

鋼管を主材料として組み上げる"仮設足場"は、それぞれで構成部材や組立方法の違いがあります。今回は以下の4つについて説明と特徴をご紹介します。

  • 単管足場

  • 枠組足場 

  • くさび式足場

  • 次世代足場

単管足場とは?

"単管足場"とは、外径48.6mmの"単管パイプ"を"単管クランプ"と呼ばれる緊結金具を噛み合わせ、ボルトで固定しながら組み上げていく仮設足場です。

部材構造が極めてシンプルであり、組み上げの自由度が高く複雑な形状への対応ができる点が特徴です。

主な構成部材 ・ 単管パイプ/単管クランプ/単管ジョイント/固定ベース/作業床など
特徴

・ 専用のフレームを持たないため、パイプの長さや結合確度を自由に調整できる。
・ 構造がシンプルで部材の種類が少なく、資材の調達や運搬コストを抑えられる。

 

[JP]単管足場

枠組足場とは?

"枠組足場"は、鋼管を溶接して鳥居型に形成した"建枠"を中心に、筋交いや作業床を組み合わせて構築する足場のことです。

組み立ての手順が標準化されているため作業速度も速いですが、一定の規格サイズでフレームが構成されているため、狭小地や変形地での寸法調整には制約が生じます。

主な構成部材 ・ 建枠/ジャッキベース/交差筋交い/作業床など
特徴

・ 強度/耐荷重性/安定性に優れており、中高層建築や大型建造物の外壁工事で採用されることが多い。
・ 作業床が広く、作業スペースを広く確保でき資材の積載や同時作業がしやすい。

枠組足場

くさび式足場とは?

"くさび式足場"は、一定間隔に受金具が溶接された支柱に対し、手すりや筋交いの端部についた"くさび"をハンマーで打ち込んで緊結・組み立てる足場です。

主に戸建て住宅の建築・改修工事や低中層マンション工事などで広く普及しています。

主な構成部材 ・ 支柱/手すり/支持部材/くさび付き作業床など
特徴

・ 部材が規格化されておりハンマー1本で組立/解体が行えるため施工が早く、低層〜中層の住宅や改修工事で多く使われる。

[JP]仮設足場

次世代足場とは?

"次世代足場"とは、仮設工業会の新しい足場先行手すり技術基準や安全基準を満たすために開発された、新規格のシステム足場のことです。

先行手すりの機能や抜け止め防止機能が標準化されているために安全性能が高く、近年の中高層現場や大規模改修現場で急速に普及が進んでいます。

主な構成部材 ・支柱/手すり先行枠/抜け止め防止付き作業床など
特徴

・従来の足場 (階高約1,700mm)に比べ、階高が1,800〜1,900mm程度と高く設計されており、作業者が屈まずに快適かつ安全に作業できる。

次世代足場画像

単管足場とその他の足場の比較及びメリット・デメリットについて

それぞれの"仮設足場"には強みと適性領域があります。"単管足場"と比較ができるよう、各々の"仮設足場"の性能や使い勝手の違いを整理した比較一覧表と"単管足場"のメリット・デメリットを下記でまとめましたので、ご覧ください。

仮設足場4種の比較一覧表

項目 単管足場 枠組足場 くさび式足場 次世代足場
主な用途 狭小地・特殊形状
中〜高層建築 住宅・改修 中〜高層建築
形状の自由度 極めて高い
(自在)
限定的 やや高い やや限定的
施工スピード やや時間を要する
迅速 極めて迅速 迅速
安全性

組立条件によって
差が出やすい

非常に高い 高い 非常に高い
搬入・保管の
コンパクトさ

極めて高い
(パイプのみ)

嵩張る 中程度 やや嵩張る
作業空間の
快適性

現場施工に依存

標準的 標準的 極めて高い
(階高1.8m〜)

単管足場のメリット

  1. どんな形状の現場にも施工できる抜群の柔軟性
    固定されたフレーム構造を持たないため、建物の凹凸、曲面、狭小スペース、高低差のある現場でも、ミリ単位・センチ単位の柔軟な設置が可能です。

  2. 搬入・資材保管が省スペース
    部材の基本が"単管パイプ"と"単管クランプ"であるため、トラックへの積載効率が高く、搬入路が狭い現場でも容易に資材を運べます。

  3. 小規模補修や部分的な足場組に最適
    「設備機器の交換だけを行いたい」や「壁面の一部だけ補修したい」といったスポット工事において、最小限の部材・コストでスピーディに組み立てられます。

単管足場のデメリット

  • 組立てに一定の技術と時間が必要
    単管クランプの締め付けトルク管理や水平・垂直のレベル出しなど、職人の技術によって施工品質や組み立てスピードが左右されます。
  • 安全対策への配慮が必要
    手すり先行工法や安全帯のフック設備、メッシュシートの張設など、法令および労働安全衛生規則に準拠した手すり・中桟の設置徹底が求められます。

単管足場が使用される現場の例 (狭小地・変形地・段差等)

他の足場システムでは施工が困難な特殊環境において、"単管足場"はそのポテンシャルを最大限に発揮します。 

① 隣家との隙間が狭い"狭小地現場"

都市部の住宅密集地における外壁塗装や改修工事では、敷地境界と建物外壁の隙間がほぼないケースがあります。

"枠組足場"が収まらないような狭小スペースであっても、"単管足場"であればパイプ1本を通す空間さえあれば足場を組むことが可能です。

② 建物形状が複雑な"変形地・異形建築"

円形・多角形の建物や、斜めの壁、看板、出窓などの突起物が多い現場などでも、"単管足場"ならクランプの角度を自在に変えられるため、建物の形状に隙間なく追従させた足場を安全に形成できます。

③ 傾斜地・"階段・段差のある現場"

坂道に建つ構造物や、屋上・階段室・吹き抜け部分など、足場脚部の高さが揃わない現場でも、"単管足場"の長さを微調整して"ジャッキベース"と組み合わせることで、強固で水平な足場基盤を構築できます。

単管足場にオススメな"スーパーライト700"のご紹介

現場の施工性・安全性を左右する"単管足場"ですが、使用する"単管パイプ選び"によって、作業効率や輸送コストに劇的な差が生まれます。そこでおすすめしたいのが、当社の軽量単管パイプ"スーパーライト700"です。

従来材の単管パイプと軽量単管パイプ"スーパーライト700"の比較とメリットを下記にまとめましたので、ぜひご覧ください。

"スーパーライト700"と従来単管パイプの比較

項目 従来の標準単管パイプ スーパーライト700 (SL700)
外径 48.6mm 48.6mm (同等規格)
肉厚 2.4mm 1.8mm (薄肉化)
重量(1mあたり) 2.73kg 2.08kg( 約25%軽量化)
引張強度 500N/mm²以上 (STK500) 700N/mm²以上 (ハイテン鋼)

スーパーライト700導入のメリット

  1. 約25%の軽量化で作業負担を大幅軽減
    1本あたりの重量が約25%軽いため、高所への揚重作業や手上げ・手降ろし時の身体的負担を劇的に減らします。
    作業負担の軽減による省力化・組立解体のスピードアップは、職人の作業効率を向上させ、労働時間短縮と現場の生産性向上に貢献します。

  2. ハイテン材採用で従来以上の高張力・高強度
    700N/mm²級の高抗張力鋼(ハイテン鋼)を使用しているため、肉厚1.8mmでありながら従来の2.4mmパイプと同等以上の曲げ・引張強度の性能を備えています。

  3. 積載効率の向上と輸送コストの削減
    部材自体が軽いため、トラック1台あたりの積載本数を増やすことが可能です。運搬回数の削減や燃料コストの削減に直結します。

まとめ

今回は、"仮設足場"の種類と"単管足場"の特徴について解説しました。

足場にはそれぞれ得意分野があり、現場に応じた使い分けが欠かせません。なかでも狭小地や特殊形状といった制約の多い現場では、"単管足場"の優れた機動力と柔軟性が大きな力を発揮します。

つまり"単管足場"は最もシンプルな"仮設足場"で、極めて広く普及しており、"枠組足場"、"くさび式足場"、"次世代足場"を補完する存在でもあり、また"単管足場"に使用されている"単管パイプ"は、足場以外にも"仮囲い"や"単管バリケード"等の用途にも活用できる正にマルチタレントな存在です。

その"単管足場"の強みをさらに引き出し、現場の安全性・施工性を向上させるのが当社の"スーパーライト700"です。労働安全衛生規則に適合しており、従来のパイプと変わらない強度・安全性を保ちながら、現場の作業負担を大幅に軽減します。

軽量単管パイプ"スーパーライト700"の製品資料請求やお見積もり、導入のご相談は、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。

新規CTA

最後までお読みいただき感謝申し上げます。引き続きよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

執筆者紹介

杉本 周平
杉本 周平
大和鋼管工業(株)営業推進にて営業及びマーケティングを担当する、勤続8年目の社員。東京支店での営業経験と、HP制作・デジタルマーケティングでの実績に加え、ブログ立ち上げなど多数のプロジェクトを推進。経済学部で培った視点と多角的な業務経験を活かし、皆さまのビジネスや業務改善に直結する価値ある情報を提供。

RELATED POST関連記事


RECENT POST「単管パイプ/足場管」の最新記事