当社が扱う軽量足場管の主力製品"スーパーライト700"には、"軽量、強靭。安心安全を支える"というキャッチコピーがあります。
しかし"強靭"という言葉を聞くとなんとなく強い事は理解できるが、製品性能として具体的にどう優れているのかはイメージしにくいと思う方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、鉄鋼製品に於いて"強靭"さと関係が深い"伸び"という特性についての説明と、実際に"スーパーライト700"と他社製品を比較した試験結果をご紹介し、その疑問にお答えします。
軽量で強靭なスーパーライト700
"スーパーライト700"は、当社と日本製鉄株式会社が共同開発し、鋼管の特性としては相反する"軽量"且つ"強靭"という二つの要素を見事に両立させた軽量単管パイプです。
"スーパーライト700"は従来よりも強い素材を採用する事で、従来の単管パイプに比べて引張り強さを約40%以上向上させながら、厚みを2.4㎜から1.8㎜へ薄くする事で、25%軽量化を実現しました。そのため、現場での作業負担軽減/輸送コスト削減を可能にしています。
"スーパーライト700"について詳しく知りたい方は、以下のフォームより無料でカタログをダウンロードできますので、ぜひご活用ください。
そもそも伸びとは?
"伸び"は、単管パイプを始めとした鉄鋼製品に於いて、"強靭さ"を支える重要な要素の一つです。
"伸び"というのは我々が日常で使い慣れている言葉ですが、科学的には"材料を引張った時に物質に起こった変形量"のことを指します。
上記の図を元に説明すると、材料の長さを"L"とした時に、矢印の方向に物質を引張って起こった変形量"ΔL"の部分が"伸び"に相当することになります。
なぜ伸びが重要なのか?
鋼材において"伸び"は少ない方が良いと思われる方もいるかもしれませんが、多くの場合それは誤りです。なぜなら、"伸び"が大きい程"延性"もしくは"靭性"が高くなるからです。
"延性"とは、物体がその弾性限界を超えた張力を受けても破壊されずに、引き延ばされる性質のことです。一方で、"靭性"とは材料の粘り強さを指し、材料の中での亀裂の発生しにくさ、そして亀裂の伝播しにくさのことを言います。
また"延性"が一般に平滑な材料についての特性であるのに対して、"靭性"は亀裂や切り欠きのある材料についての特性を表しているという違いもあります。
平たくいうと"伸び"が大きな鋼材は、衝撃の吸収や加工性に優れ、力が掛かってもポキッと折れたりちぎれたりしにくいだけでなく、粘り強いことで亀裂が発生しにくく、かつ亀裂が発生したとしても広がらないのです。
鋼材を比較する場合に於いて"伸び"は大きい方が"粘り強く、壊れにくくなる"、つまり、求められている強さが突然下がったり失われたりしないことを意味しているため、多くのケースで材料として優れていると言えます。
各社の軽量単管パイプの伸び比較!
それでは、"スーパーライト700"の"伸び"が本当に優れているのかどうかを見ていきましょう。
"スーパーライト700"を含めた各社の軽量単管パイプで引張強度試験を行った結果の"伸び"を、下記のグラフで比較してみました。
赤い線が"スーパーライト700"、黄色が国内A社、緑が国内B社、青が輸入材を示しています。
グラフを見ると、引張強さを示す縦軸の"応力"は各社どの製品もそれほど変わりませんが、最大値は国内A社が少し高くなっています。
一方で横軸の"伸び"に関しては、大体6%から14%と2倍以上の差が出ており、"スーパーライト700"はおよそ14%で最も高い数値になっています。
つまり強さに関してはどの製品もあまり差はありませんが、伸びを勘案した"延性"、"靭性"で考えると、"スーパーライト700"が最も粘り強い軽量単管パイプだと言えます。
"スーパーライト700"は、万が一大きな衝撃が加わった場合でもその衝撃を吸収し易く、変形はあってもボキッと折れたりパリッとちぎれたりしないため、使う方々の安全/安心に繋がる訳です。
まとめ
今回は、単管パイプの強靭さの要素である"伸び"についての説明と、各社の軽量単管パイプの伸びについての比較試験の結果/考察をご紹介させていただきました。
更に詳しく"スーパーライト700"の特性/性能について知りたい方は、以下のフォームからカタログをダウンロードできますので、参考にしていただければ幸いです。
比較試験の結果を見ていただくとわかるように、当社の"スーパーライト700"は、他メーカーの製品と比較して最も粘り強く加工性の良い、"強靭"な軽量単管パイプになっています。"スーパーライト700"のお見積をご希望の方は、以下のフォームよりお気軽にご連絡ください。
最後まで読んでいただき感謝申し上げます。引続き、皆様の"為になるお役立ち"に繋がる情報発信を続けて参りたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
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