本日10月20日からポストジンク製品の全量切替えの一貫として、先ずは”スーパーライト700”の内面を水性亜鉛無機コーティング”ミズエコ”へ切替えを実施します。
そこで今回は”ミズエコ”への切り替えで私たちがどのくらいVOCを削減できるかと、スーパーライト700に”ミズエコ”を使用した場合の加工性能についてご紹介させていただきます。
スーパーライト700の内面をミズエコに切替えました! (^_^)v
水性亜鉛無機コーティング”ミズエコ”は、外観が美しくさびに強いだけでなく、通常塗料と呼ばれるのに必須な成分である有機樹脂が入っていない内面用塗料に替わる”水系処
”ミズエコ”への全量切替に至る経緯については、以前紹介したブログ記事をご参考ください。
ブログ記事:ポストジンクの内面は”ミズエコ”になりました!!で、”ミズエコ”って何?(・・?
今回”スーパーライト700”の内面を”ミズエコ”へ全量切替するにあたり、”スーパーライト700”の新しいカタログを準備いたしましたので是非ご活用していただければと思います。
環境性能について (^_^)
ポストジンク製品が”ミズエコ”に切り替わりどのくらいVOCが削減されるのかを実際に計算してみました。今回の計算には使用したVOC製品中のVOCはすべて大気に移行する想定とし、簡易的に物質収支から推計する方法を採用しています。
(1)従来の内面塗料の場合:
①従来の内面塗料
使用量[kg] = (月末在庫量[kg] + 当月購入量[kg] ) - 月末在庫量[kg]
不揮発量[kg] = 使用量[kg] × 不揮発分[%]
塗料から揮発したVOC排出量[kg] = 使用量[kg] - 不揮発量[kg]
②シンナー
シンナーからのVOC排出量[kg] = 使用量[kg]
従来の内面塗料からのVOC排出量[kg] = ①塗料から揮発したVOC排出量[kg] + ②シンナーからのVOC排出量[kg]
上記計算式に私たちが使用していた従来の内面塗料の月間使用量/不揮発分/シンナーの使用量を当てはめると、私たちが使用していた従来の内面塗料からのVOC排出量は月間10,200[kg]になりました。
尚、従来の内面塗料を使用していた時に発生していたVOCは脱臭装置によりVOCを燃焼させる等、キシレン等の人体に有害な影響を与えるVOCは適正に処理を行なっています。
(2)ミズエコの場合:
ミズエコからのVOC排出量[kg] = 使用量[kg] × 揮発分[%]
上記計算式に私たちが想定しているミズエコの月間使用量と不揮発分を当てはめると、ミズエコからのVOC排出量は月間2,750[kg]と推計されました。また、ミズエコはトルエンやキシレンを含まないTXフリーで、ミズエコから発生するVOCは、人体に殆ど影響を与えません。
上記の通り(1)から(2)の計算値を差し引くことで、VOCの排出量の削減効果を計算すると月間約7,450kgで、およそ73%のVOC削減が実現したことになります。
外径48.6mm x 肉厚1.8mmであるスーパーライト700の4mを100本あたりに使用していた従来の内面塗料の使用量をおよそ4.2kgとすると、ミズエコに切り替える事で、100本あたりおよそ1.4kgのVOCが削減される事になります。
加工性について (^_-)
軽仮設資材を多く扱っている業者様は、自社で単管パイプの切断加工やピン加工を行う場合もあるかと思います。
そこで私たちはミズエコ仕様のスーパーライト700に対し、パンチャーによる穴明け/ピン加工および切断加工を行い、従来の内面塗料のスーパーライト700と比較して、穴明け/ピン加工による穴明け後および切断面の内面状態とピン加工の状態を確認しました。
結果として、下記写真の通り、従来の内面塗料とミズエコ共にパンチャーによる穴明け/ピン加工および切断面は、塗膜の剥離は無く加工性に問題はありませんでした。
もし自社でこのような切断加工やピン加工を行う場合も、従来の内面塗料のスーパーライト700と同様にしっかりと管端補修してもらえれば全く問題はありませんのでご安心ください。
まとめ
今回は、私たちのスーパーライト700の内面を”ミズエコ”に切替えるご案内と共に、その環境性能と加工性のご紹介をさせていただきました。
引続きスーパーライト700以外のポストジンク製品についても順次その内面塗料を水性亜鉛無機コーティング”ミズエコ”へ切替えていきますのでご理解を頂ければと思います。
もしミズエコの性能に関する資料や情報がもっと欲しい等のご希望がございましたら、下記のリクエストフォームよりご連絡いただければ幸いです。以上、宜しくいお願い申し上げます。ありがとうございました。
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