2021.02.03

なるほど!!ハイテンパイプSTXの進化の歴史。

お世話になっております。大和鋼管工業の杉本です。

私たちのハイテンパイプであるSTXを扱ってくださっている農業資材店のお客様より「近年のSTXの需要はどのくらい増えているのでしょうか?」と質問がありました。

私が入社した当初からSTXを販売しているのですが、今までどのような経緯で市場に認知されていったのか気になり調べました。その結果、2003年の販売開始以来、様々な歴史がある事が分かりましたので、今回はSTXの販売に関する歴史についてご紹介致します。

STXとは?

STXは、同じサイズの従来品に比べて約2倍の強度があるハイテンのメッキパイプです。農業分野を中心に様々な分野で構造物の強度向上/コスト削減で活躍しています。

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詳しい製品の詳細は公式HPよりご確認下さい。

 参考文献:大和鋼管工業HP_製品詳細 STX

STXの歴史

先ずは、販売開始から2021年現在迄のSTXに関する主なトピックをまとめました。

2003年: "ストロング750"の名称で販売開始
2004年: "STX700"に名称を変更。NETISに登録。
2007年: 国土交通大臣指定建築材料として認定を取得
2010年: 岐阜県中山間農業試験場がSTX700雪害対応ハウス認定
2017年: "STX780"販売開始

2003年: ストロング750の販売開始

2003年の販売当初は"ストロング750"という名称だったそうです。当時は引張強度750N/㎟以上の鋼管として販売を開始しました。

開発当時のカタログ案[JP][Blog]ストロング750

2004年: STX700への名称変更とNETISへの登録

2004年には更なる普及と安定な供給を図る為に製品スペックを見直し、現在と同じ引張強度の700N/㎟以上の仕様の見直しを行い"STX700"に名称を変更し、”NETIS”への登録を行いました。

"STX700"が登録された"NETIS"とは国土交通省が運営する新技術情報提供システム (New Technology Information System) です。残念ながらこの"NETIS"に掲載される期間は最長でも有効期限10年となっており、現在はNETIS登録技術として活用はできませんが、掲載当時は新たな技術として広く周知されました。

掲載当時の登録画面[JP][Blog]NETIS登録画面STX

NETISについてもっと詳しく知りたい方は以下のリンクをご確認下さい。

 参考文献:Wikipedia_NETIS

2007年: 国土交通大臣指定建築材料の認定取得

2007年の国土交通大臣指定建築材料として認定を取得し"STX700"は建築基準法の品質に関する技術基準をクリアする材料となり、建築物に使用可能になりました。

建築基準法で規定されているハイテン鋼材はSS540(一般構造用圧延鋼材:引張力540N/㎟)が最大で、それより高強度の700N級鋼管の評価にあたり、当時はこれまでにない厳しい審査が行われました。国土交通大臣指定建築材料として認定を受けているサイズは以下の表になります

STX丸形鋼管の国土交通大臣指定建築材料の認定サイズ[JP][Blog]大臣認定取得サイズ丸

STXR角形鋼管の国土交通大臣指定建築材料の認定サイズ[JP][Blog]大臣認定取得サイズ角

※着色部は製造可能範囲 ◎印は国土交通大臣指定建築材料の認定サイズ

2010年: 岐阜県中山間農業試験場での雪害対応ハウス認定

2006年に飛騨市内の豪雪において約800棟のハウスが倒壊しました。この教訓から、中山間農業研究所はプロジェクトチームを作り、気象災害に強い飛騨市型ハウスの調査、実証を行い、導入基準を作成する事を計画しました。そこで、他の豪雪地域のハウスの調査や、実証試験の中で私たちの"STX700"が注目されました。

[JP][Blog]中山間研究所新聞記事

出所:日本農業新聞 2008年6月18日号

この出来事をきっかけに"STX"をアーチパイプとして採用した農業用ビニールハウスが、自然災害に強いという事が広く認知されるようになりました。

2017年: STX780の販売開始

2017年には"STX780"を販売開始しました。以前の"STX700"は肉厚が2.0mm以上のみであり「もっと肉厚の薄いサイズを使用したい」というお客様からのご要望が多く、新たな材料を採用する事で、1.2mm/1.6mmの肉厚を実現しました。1.2mm/1.6mmの肉厚のSTXを"STX780"と名付け、STXはお客様にとって、より使い勝手の良いハイテンパイプになりました。

まとめ

今回は私たちのハイテンパイプSTXの歴史をご紹介させて頂きました。私も改めてこの歴史を振り返る事で、お客様のご要望を受けてSTXは進化してきた事が分かりました。

現在STXは農業用ビニールハウスの他にもテント材やシャッター材等の様々な分野で活躍していますが、その活躍の可能性はまだまだ秘められていると思います。

もし、様々な分野でSTXを使って自社の構造物や製品を強度向上/コスト削減を検討したいという方がいらっしゃいましたら、以下のカタログをダウンロードして頂き、是非参考にして下さい。

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