2023.11.01

イノシシやシカの害獣対策に有効な“防獣柵”とは?!その概要と必要な資材や補助金について解説。

2023年(令和05年)の10月に発表された農林水産省の報告によれば、2021年(令和03年)度の野生鳥獣による農作物への被害額は155億円にのぼり、農業従事者の方々が安全・安心に農業を行って生計を営む為には、害獣対策は必須の取り組みといえます。

そのような状況を踏まえて今回のブログでは、イノシシやシカの害獣対策に有効な“防獣柵”の概要を解説させていただきます。”防獣柵”を作る資材や自治体の補助金等についてもお伝えしますので、害獣対策に取り組むにあたって、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

害獣対策に有効な“防獣柵”とは?

防獣網の外を移動する鹿の群れ

野生鳥獣の中でも、特に被害額の大きい代表的な獣類はシカ・イノシシ・サルであり、農作物被害額全体の70%がこれらの害獣によるものとされています。

 参照:鳥獣被害の現状と対策(令和5年10月農林水産省 農村振興局)

害獣対策は大きく分けて、個体群管理/侵入防止対策/生息環境管理の3つに分けられますが、この中で個人や企業が最も実行しやすいのが侵入防止対策です。

“防獣柵”の設置は、害獣の侵入を防止する最も一般的な方法のひとつで、”防護柵”もしくは”侵入防止柵”とも呼ばれており、シカやイノシシが農地に侵入し作物を食い荒らすのを防ぎます。

“防獣柵”には様々な種類があり、強度の高い資材で侵入を防ぐ金網柵やワイヤーメッシュ柵、触れた害獣に電気ショックを与える電気柵等があります。

その他の侵入防止対策としては、他に常時監視や花火/ピストル等による追払いという方法もありますが、いずれも装置や人手を使って見張りをしなくてはならず、自ずとコスト負担が高くなります。

一方で、“防護柵”は一度設置すれば目を離せるほか、ホームセンターで売っている資材を使って誰でもDIYできます。獣害にお悩みの場合は、まず“防獣柵”の設置を検討してみてはいかがでしょうか?

“防獣柵”は身近で手に入る資材で作れます!!

[JP]防獣柵(島原)

“防獣柵”は、地面に支柱を立て、金網やネットを張って留め具で支柱に固定すれば作る事ができます。但し害獣がその重さや地面の掘って侵入することに耐えるべく、支柱はただ地面に突き刺すのではなく、コンクリートブロック等の基礎を使い、倒れないようにシッカリと地中に埋める必要があります。

そしてその“防獣柵”の支柱には、メッキパイプがオススメです。“防獣柵”は屋外に設置され、常に風雨や紫外線にさらされるほか、害獣の侵入による衝撃にも耐える必要があり、メッキパイプであれば素材自体に十分な強度があり、さらに加工によって耐久性を高められているので、まさに“防護柵”の支柱に最適な訳です。

“防獣柵”に必要な資材は、基本少量であれば全てホームセンターで直ぐに揃える事ができます。支柱となるパイプの他、防獣を謳ったネット/フェンス、留め具となるジョイントやワイヤー、基礎石等も取り扱われていますので、ぜひ実店舗やECサイトをご確認ください。

“防獣柵”の設置費用には補助金が使える?!

自治体によっては、害獣対策の支援事業として補助金を用意している場合があります。申請すれば、“防獣柵”の設置にかかる費用に補助金を活用できる可能性がありますので、ぜひ一度調べて見ることをオススメします。

なお、申請できる対象者や金額等は自治体によって異なりますので、補助金の活用を検討する際は、必ずお住まいの自治体に確認していただきますようお願いします。

以下に具体的な補助金の事例と対応窓口のリンクを掲載しましたので、参考にしたいただければ幸いです。

具体的な補助金の事例

山形県鶴岡市

【対象者】
・有害鳥獣から被害を受けた、又は被害が予想される農業者、営農組織又は生産組織
・納期限の到来した市税を完納している者

【対象経費及び金額】
・電気柵の購入経費:2分の1以内(上限20万円)
・鳥獣被害防止対策の活動経費:初年度10分の10(上限10万円)以降2分の1以内(上限5万円) ※継続5年間まで
・農作物被害防止対策器具購入経費:2分の1以内(上限10万円)

 参照:農作物被害防止を目的とした被害対策用器具の導入・被害防止活動を支援します。 鶴岡市

長野県中野市

【対象者】
市内に農地又は山林を有する農林業者
※農地で収穫した作物を販売し、収益を得ている方が対象。

【対象経費及び金額】
防護柵等の設置にかかる原材料費:2分の1以内。ただし、防鳥ネットの設置については10万円が限度。

 参照:中野市有害鳥獣対策事業補助金 | 長野県中野市

岡山県倉敷市

【対象要件】
 1.新しく設置する防護柵であること。
 2.倉敷市内の農地(田・畑)であること(登記簿上で判断)。
 3.受益農地面積が、1,000平方メートル以上であること。
 4.整備内容が効率的かつ効果的であること(農地をきちんと囲うこと)。

【対象経費及び金額】
資材費:2分の1以内(上限10万円) ※1,000円未満の端数は切り捨て。

 参照:有害獣防護柵設置補助金/農林水産課/倉敷市

“防獣柵”には“スーパーライト700”がオススメ!!!

パイプ画像-SL700

スーパーライト700(SL700)”とは、強さ/軽さ/環境への優しさという3つの特徴を兼ね備えた当社独自の単管パイプです。もともと工事現場における仮設足場用の資材として開発されたことから強度と耐久性は抜群であり、“防獣柵”の部材にはまさに打ってつけです。

特に”SL700”は従来の単管パイプであるSTK500よりも25%も軽量化されており、扱いやすくなっているのが特徴です。さらに、人体や自然へ悪影響を及ぼす六価クロム/鉛/カドミウムといった有害物質をほとんど含まない環境へ配慮した製品である事も、大きな強みです。

“SL700”はホームセンターやECサイトといった身近なところで気軽にご購入いただける為、“防獣柵”(防護柵)を作る際はぜひお試しください。

スーパーライト700の詳細はこちら ≫

まとめ

今回は、イノシシやシカの害獣対策に有効な“防獣柵”についてお伝えしました。“防獣柵”は比較的低いコストで素早く設置でき、即効性を以て害獣の侵入防止効果が期待できます。害獣被害が確認された際には、ぜひ一度“防獣柵”の設置をご検討いただければ幸いです。

記事内でご紹介した”SL700”のカタログは、以下のページからダウンロードできますので、ぜひご活用ください。

スーパーライト700資料

また、”SL700”はお見積もりは無料で承っておりますので、以下のお問い合わせページよりお気軽にご連絡ください。

単管パイプのご相談はこちら︎

最後まで読んでいただき感謝申し上げます。引続き皆さまの"為になるお役立ち"に繋がる情報発信を続けて参りますので、今後とも宜しくお願いいたします。ありがとうございました。


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