2021.09.29

始まりは”スーパーライト700”。大和鋼管の環境対応製品の歩み。

まねきねこ今日09月29日は、くる(9)ふ(2)く(9)の語呂に因み、日本招猫倶楽部によって’’招き猫の日''に制定され、福を招く猫への感謝の気持ちを表す記念日となっています。

招き猫の由来には諸説あるようですが、養蚕が盛んだった時代に養蚕農家を困らせていた天敵、すなわちネズミから彼らを救ったのが猫であり、おのずと猫の像や碑が神社に奉納されたこともその由来のひとつだと言われています。コロナ禍が続いていますが、平穏な日々が早く訪れるよう猫に感謝するのも良いかも知れませんね。

そして別途ご紹介いたしましたとおり、先週09月24日に私たち大和鋼管は、新しい内面コーティング''ミズエコ''のプレスリリースをおこないました。これも日本ペイント・サーフケミカルズさまをはじめ、お客さまやお取引先の皆さまのご支援・ご協力があったからこそです。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

”ミズエコ”は私たちの主力製品”ポストジンク”の内面コーティングに含まれる、有機化合物VOCの削減に注力した新しいチャレンジですので、是非皆さまと一緒に製品の普及を以て、更なる地球環境保護に取組んで参れれば幸いです。

一方で私たちはこれまで約四半世紀にわたって、常に先を見据え人にも環境にもやさしい製品を創り出すことに取組んできました。今回はそれらの環境に配慮した製品の歩みを改めてご紹介いたします。

始まりは”スーパーライト700”。

 

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私たちは''こんなところから、エコ!”や"エコなパイプで栃木から世界へ!"を合言葉に、長きに渡り環境性能を重視した製品の開発と普及に取組んできましたが、その先陣はなんといっても”スーパーライト700”です。

その”スーパーライト700”から”ミズエコ”に至るまでの歩みを、環境に関する世の中の大きな取組みも交えて、以下のとおり纏めてみましたのでご確認いただければ幸いです。 

西 暦 大和鋼管の環境への取組と環境に関する世の中の大きな取組み 
1996年

スーパーライト700(軽量単管パイプ)の販売を開始する。
当時の新日本製鉄株式会社(現在の日本製鉄株式会社)との共同開発により製造するに至りました。これは建築作業員の高齢化と環境への配慮から産み出された製品です。

1997年 京都議定書が採択される。
2003年 

ストロング750の販売を開始する。
日本は地理的にも1年を通して気候の影響を受けやすく、毎年のように台風や雪によって山間部や農家では多大な被害が発生していました。これらの状況を憂い、強度を従来品の約2倍にしたパイプを開発しました。

2004年

ストロング750をSTX700シリーズに名称変更し用途開発を加速。
スーパーライト700が国土交通省の新技術情報提供システム”NETIS”に登録される。

2005年

全製品をノンクロム化する。
それまで使用していたコーティングには、白サビ発生防止の為に少量のクロムが含まれていましたが、お客様の安全・安心、環境への配慮から全製品をノンクロム化することに成功しました。

2007年

STX700が大臣認定を取得。
建築基準法の規定による国土交通大臣指定建築材料としてSTX700が認定され、一般建築にもSTX700が安心して使用できる様になりました。

2015年 持続可能な開発目標”SDGs”が国連総会で採択される。
2017年

STX780の販売を開始する。
以前のSTX700は肉厚が2.0mm以上のみであり、「もっと肉厚の薄いサイズを使用したい」と言うお客さまからのご要望が多く、新たな材料を採用することで、1.2mm/1.6mmの肉厚を実現しました。

2021年

ポストジンク製品の内面を全て水性亜鉛無機コーティング ''ミズエコ''に切り替える。
造るとき、使うときに人にやさしく、そして環境にもやさしい、強く・美しく・サビにくいポストジンク鋼管の新たな内面コーティングを日本ペイント・サーフケミカルズさまと共同で開発しました。

 

今迄の振返りと、これからの展望。

こうして改めて振り返ってみると、その時々での苦労やお客さまに初めてご紹介した際のご意見・ご指導の数々の風景が脳裏に甦ってきました。そこにはどの時代も新しい製品や取組みを理解し、価値を見出していく為のコミュニケーションがとても大事だった様に思います。

そして、お客さまに安心してご使用いただけ、人にも環境にもやさしい製品を創り出す為には、それぞれ時代で求められるニーズを模索しながらその時々の技術の可能性をシッカリと把握すると同時に、経済性を踏まえて如何にお客さまの想定している用途や見出す価値へ、その製品を現場/現実/現物で繋げて行く必要があります。

ここ数年、世界的にも持続可能な開発目標”SDGs”に関連した動きがとても活発になってきましたが、私たちの製品も、SDGsにおける17の目標それぞれに直接的・間接的に貢献して行ける様に取組みを工夫・強化して参りますので、是非色々と一緒に取組ませていただければ幸いです。

まとめ

今回は私たちの製品を環境という観点から改めてご紹介いたしました。現在の世界で加速している脱炭素化や各国のSDGsへの取組みを鑑みると、創り出す製品の更なる環境性能を追求すべく、私たち自身が皆さまと一緒に創意工夫を重ねながら、進化し続けなければならないのだと痛感しています

この度ご紹介した製品の詳しい情報や活用方法、此等の製品を活用しての用途開発、更なる環境対応等についてご質問やご相談が御座いましたら、以下のお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。

                 新規CTA

また、環境への対応が一段と厳しくなる中、皆さまにおかれましては’’RoHS''および''REACH規制''等への対応を必要とされる機会もあるかと思います。

その場合もこのフォームのお問い合わせ欄に詳細をご記入の上でお申込みいただければ幸いです。以上、宜しくお願い申し上げます。ありがとうございました。


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