2021.01.13

大雪による農業用ビニールハウスの倒壊被害状況及び除雪作業の注意点

先週より爆弾低気圧の影響により、例年雪の降らない地域等でも急激な気温の低下や大雪等の被害を及ぼしています。

特に低気圧に近かった東北北部は、強い雪と猛烈な風に見舞われ、秋田市の最大瞬間風速は冬期(12~2月)に観測したものとしては、1957年の記録に次ぐ2番目の強さでもあり、外出が危険なほどの暴風雪となりました。

その影響もあり私たちのところにも被害の情報が入ています。そして今後も想定以上の被害拡大が懸念される中、今回は大雪による農業用ビニールハウスの倒壊被害状況及び除雪作業の注意点についてご紹介致します。

大雪による農業用ビニールハウスの倒壊被害状況は?

未だ先週の大雪の被害状況は発表されていませんが、昨年12月23日時点で農林水産省が伝えている大雪に関わる被害状況は以下の通りでした。

  • 農業用ハウスの倒壊/破損等: 952棟(内全壊は188棟)
  • 野菜/果樹/花きの損傷/倒伏等
  • 堆肥舎/牛舎/鶏舎/飼料倉庫の損壊
  • 畜舎倒壊による家畜(牛)の圧死
  • 農業用機械保管庫等の損壊
  • 農業用機械の損壊

上記の様にこの大雪では農業用ビニールハウスの倒壊のみならず、牛舎/倉庫等の損壊やそれに伴って家畜の圧死や農業用機械の損壊等の二次被害が起こっており、今回の豪雪の凄まじさを示していると感じられます。

参考文献:農林水産省_「今般の大雪に係る農林水産省の被害状況(第11報)」 

除雪作業の注意点: "2人以上原則"と"雪下ろし安全10箇条"

その様に想定以上の大雪が今後も発生する事が想定される中、先ず除雪作業等を行う上で強調したいのが「2人以上原則」です。除雪作業は必ず単独で行わず、安全最優先で2人以上で作業を行う様にして下さい。

特に豪雪地帯では除雪作業中の事故が多発しており、多雪の年には年間1,000件以上の事故が発生し、100人以上の方が亡くなる等、深刻な被害となっており、単独での作業はその危険性を大幅に増やすからです。

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国土交通省が取りまとめている除雪作業中等に置ける注意事項「雪下ろし安全10箇条」は以下の通りですので、ご参考にして頂き、安全 / 安心に作業を行なって頂ければ幸いです。

  1. 安全な装備で行う
  2. はしごは固定する
  3. 作業は必ず2人以上で行う
  4. 足場の確認を行う
  5. 雪下ろしの時は周りに雪を残す
  6. 屋根から雪が落ちてこないか注意する
  7. 除雪道具や安全対策用具の手入れ・点検を行う
  8. 除雪機の雪詰まりはエンジンを切ってから棒などで取り除く
  9. 携帯電話を身につける
  10. 無理はしない

参考文献:国土交通省_「雪下ろし安全10箇条~除雪作業中の事故に注意しましょう~」

まとめ

今回は「大雪による農業用ビニールハウスの倒壊被害状況及び除雪作業の注意点」についてご紹介させて頂きました。

別途今後の大雪に備えた事前準備と事後フォローにつきましては、昨年当社が公開致しましたブログ「農業用ビニールハウスの降雪前/後の対応について」に詳しく記載しておりますので、ご参照頂ければ幸いです。

参考文献:2020年12月24日公開ブログ「農業用ビニールハウスの降雪前/後の対応について」

この冬は爆弾低気圧により私たちの想定を超える暴風雪が発生し、各地に大きな被害を及ぼしています。またこの傾向は今後も散発的に発生する可能性が高いと考えられます。

当社はこれまでも様々な災害の際に、微力ながら復旧/復興への支援に努めて参りました。今後も可能な限りの支援と協力を、地域のお客さまともシッカリ連携させて頂いた上で実現して行きたいと考えております。

もし「補強用のパイプが必要」「急ぎでパイプが欲しい」等、何かお困りごとやお役に立てることがございましたら、ご遠慮無く連絡/相談を頂ければ幸いです。何卒宜しくお願い申し上げます。ありがとうございました。

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