2022.02.09

インフレでも積極投資が可能?!STXによる農業用ビニールハウスのコストダウンと強靭化について。

施設園芸では作物を育てる為の農薬/肥料のみならず、農業用ビニールや農業用ポリオレフィン等の被覆材、そして”農ビ管”と呼ばれる農業用ビニールハウスの骨組となるメッキパイプ等様々な資材が必要になります。

2021年は新型コロナウィルスのまん延に伴うバリューチェンの寸断等の影響やグリーンフレーションで国際的な物価上昇が生じており、これらの農業資材に関連する素材も軒並みに価格が上昇した歴史的な年となりました。

しかしそういった状況下でも所有している農業用ビニールハウスの更新時期を迎える方や、どうしても早目に増築しておきたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そのような中で今回は、私たち鋼管メーカーからの視点から農業用ビニールハウス用のメッキパイプの価格上昇の背景と為になるお役に立ちへのご提案として農業用ビニールハウスのコストダウンと強靭化の両立をご紹介をさせていただきます。

メッキパイプ価格上昇の背景にある要因

世界経済が足元でインフレに向かっている中、主要鋼管メーカーも2022年04月出荷分からの追加値上げを表明する等、農業用ビニールハウス用の2022年度も引続きメッキパイプ相場の高止まりの可能性が強いと予想されます。

この農業用ビニールハウス用のメッキパイプの値上げは、地球規模での温暖化対策を背景にした供給削減とパンデミックによる断続的なメーカーの機能不全及びバリューチェンの寸断により、過去に例の無い短期間で主要鋼材である母材コイル価格の大幅な値上げ、亜鉛地金などの副資材の高騰や、運賃の高騰などが続いていることを要因としています。

このような状況を下記に簡単にまとめましたので、ご参考にしていただければ幸いです。

母材コイルの値上げ状況について

母材の熱延コイルは、2020年10月から2021年09月までに既に累計で6万円以上値上がりしている状況で、底値から計算するとおよそ80%程値上りしている状況です。

日本金属通信_2021.07.29

©︎2021年7月29日_日本金属通信1面

亜鉛の値上げ状況について

世界的な電力コスト等の上昇を背景に亜鉛地金の価格も高騰し続けている状況で、2021年10月には過去10年間で最高値になっています。

電気亜鉛建値(月間平均推移)また亜鉛地金の高騰については、以前にご紹介させていただいたブログ記事で詳しくご紹介しておりますので、以下リンクよりご参考いただければ幸いです。

 ブログ記事:亜鉛高騰対策への強い味方?!ポストジンク/パーフェクトポストジンクについて。

運賃の高騰について

原油の需要が高まっている反面、産油国への断続的な新型コロナウイルスの影響や原油量を増産することに関し消極的となっていること、また為替レートが円安傾向に振れていることが要因となり、日本国内ではガソリン価格が顕著に高騰しています。

さらにパンデミックの影響とも相まって、ECなどのネット通販増加に伴い物流・運送業の需要も高まっている一方で、物流・運送業界の人手不足は深刻な状況であり、配送コストは上昇し続けています。

私たちの今後の対応

既に私たちはこれらのコスト増に対応し安定且つ持続可能な供給体制の実現のために、現在までに農業用ビニールハウス用のメッキパイプで累計トンあたり6万円以上、軽量単管パイプである”スーパーライト700”でメートルあたり累計165円以上の徹底に努力して参りました。

2022年02月現在では私たちは更なる値上げを予定していませんが、世界経済が足元でインフレ傾向を色濃くする中で、日本では少子高齢化により中長期的に着実に市場が縮小する事が見込まれます。

その様な状況下で安定且つ持続可能な供給体制の実現するには、コスト適正化への自助努力と販売価格の見直しの両面が必要だと認識し、必要な採算性の改善を行った上で所得上昇に伴う需要回復を実現し、経済の好循環に貢献すべきだと考えています。

当社からのご提案について

このような状況の中、微力ながらも皆さまにとってのコストの適正化として少しでもお役に立てれればと思い、当社のハイテンパイプ”STX”を活用した農業用ビニールハウスのコストダウンと強靭化による長寿命化をご提案いたします。

ハイテンパイプ”STX”は従来材(STK400)の一般鋼管と比べ、約2倍の強度を持つ高抗張力鋼管です。下記の表の通り機械的性質である引張り強さ/降伏点又は耐力/伸び及び設計基準強度は、一般鋼管と大きく異なっております。

スクリーンショット 2021-07-19 13.30.27・400Nの基準強度(短期許容応力):235N/㎟ (建設省告示 2464 号 鋼材等の許容応力度の基準強度より)
・700Nの基準強度(短期許容応力):490N/㎟ (国土交通大臣認定 No.MSTL-0197)
・780Nの基準強度(短期許容応力):546N/㎟ (引張り強度 780N/㎟ x 70%=546N/㎟)

この強度を活かすことで以下の表のように、アーチピッチの拡大や鋼管のサイズダウンで農業用ビニールハウスのコスト削減と作物の光合成や成長の促進にも繋がり収穫率アップも同時に期待できます。

また農業用ビニールハウスの寿命は昨今深刻化が進む台風や積雪等の被害に大きく左右される事を十分認識した上で、鋼材自体の強靭化を以て長寿命化に貢献して行きたいと考えています。

[JP][Blog]STXハウス説明図

当社のハイテンパイプ”STX”についてより詳しく知りたい方がいらっしゃいましたら、下記にカタログダウンロードページをご用意しておりますので、是非ご活用ください。

STX資料はこちら︎

まとめ

今回は私たち鋼管メーカーからの視点から、農業分野に於けるメッキパイプの値上げの背景にある要因と為になるお役に立ちへのご提案として”農業用ビニールハウスのコストダウンと強靭化による長寿命化”をご紹介をさせていただきました。

今後も引続き施設園芸に関わる生産資材の価格は様々な物価が上昇する中で高止まりする可能性が高い状況ですが、私たちは引続き自助努力によるコストの適正化及び必要なモノを/必要な時に/必要なだけお客さまにお届けする製品の安定供給に努めて参りたいと考えております。ご不明な点やお気付きの点があれば、何時でもお気軽にご相談いただければ幸いです。

また今回ご紹介させて頂いたハイテンパイプ”STX”について、現状の曲げ加工機ではハイテンパイプが曲げられないというお客さまがいらっしゃいましたら、加工業者さまのご紹介も可能ですので、以下のご相談フォームよりお問合わせいただければ幸いです。引続き宜しくお願い申し上げます。ありがとうございました。

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