”単管パイプ”は丈夫で強度の高い鉄鋼製品ですが、それ故に、ある程度の”重量”がある資材でもあります。
カタログ等で重量が記載されている場合もありますが、文章や数字だけでは体感としてどれくらい重いのか、具体的にイメージし辛いという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、私たち大和鋼管が製造している”単管パイプ”の”重量”を、我々の生活に身近なペットボトルを用いて実感し直すことで、”スーパーライト700”による軽量化の効果を検証してみました。
併せて、単管パイプを安全/安心に取り扱う為に、”重量”に関する注意点も解説します。ぜひ、ご自身にとって最適な製品を購入する際のご参考にしてください。
超軽量単管パイプ”スーパーライト700”の”重量”はどれくらい?
今回は、従来材STK500φ 48.6mm x 2.4mmと、当社の主力製品である超軽量単管パイプ”スーパーライト700”φ48.6mm x 1.8mmの"重量"を調べます。
まず前提として、それぞれの”単管パイプ”の1.0mあたりの”重量”は以下の通りです。
従来材STK500 | 1.0mあたり2.73kg |
スーパーライト700 | 1.0mあたり2.08kg |
実験では、比較対象として2L及び500mlのお茶のペットボトルを用意し、各単管パイプ1〜6.0mごとの”重量”を可視化させる事にしました。
今回使用した2L及び500mlのお茶のペットボトルの”重量”は、それぞれ以下の通りです。
2Lペットボトル | 約2.04kg | ![]()
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500mlペットボトル | 約0.54kg | ![]()
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従来材STK500φ及び”スーパーライト700”について、それぞれ1.0〜6.0m毎の”重量”をペットボトルで表すとどれくらいなのでしょうか。さっそく画像をご覧ください。
1.0m
従来材STK500:2.73kg =およそ2Lペットボトル1本分+500mlペットボトル1本分 |
スーパーライト700:2.08kg =およそ2Lペットボトル1本分 |
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- 重量の差 =およそ500mlペットボトル1本分
2.0m
従来材STK500:5.46kg =およそ2Lペットボトル2本分+500mlペットボトル3本分 |
スーパーライト700:4.16kg =およそ2Lペットボトル2本分+500mlペットボトル0.3本分 |
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- 重量の差 =およそ500mlペットボトル2.7本分
3.0m
従来材STK500:8.19kg =およそ2Lペットボトル4本分+500mlペットボトル0.5本分 |
スーパーライト700:6.24kg =およそ2Lペットボトル3本分+500mlペットボトル1本分 |
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- 重量の差 =およそ2Lペットボトル1本+500mlペットボトル0.5本分
4.0m
従来材STK500:10.9kg =およそ2Lペットボトル5本分+500mlペットボトル2本分 |
スーパーライト700:8.32kg =およそ2Lペットボトル4本分+500mlペットボトル0.3本分 |
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- 重量の差 =およそ2Lペットボトル1本+500mlペットボトル1.7本分
5.0m
従来材STK500:13.6kg =およそ2Lペットボトル6本分+500mlペットボトル3本分 |
スーパーライト700:10.4kg =およそ2Lペットボトル5本分+500mlペットボトル1本分 |
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- 重量の差 =およそ2Lペットボトル1本分+500mlペットボトル2本分
6.0m
従来材STK500:16.4kg =およそ2Lペットボトル8本分+500mlペットボトル1本分 |
スーパーライト700:12.5kg =およそ2Lペットボトル6本分+500mlペットボトル2本分 |
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- 重量の差 =およそ2Lペットボトル2本分
総括
ご覧いただいた通り、従来材の”STK500”と超軽量単管パイプの”スーパーライト700”を比較すると、長さが長くなればなるほど”重量”にも違いが増し、6.0mではおよそ2Lペットボトル2本分の違いが生じる事が確認できました。
”スーパーライト700”で作業負担軽減を実現!
前項では1本あたりの”重量”をご覧いただきましたが、実際の作業現場では、複数本の単管パイプを同時に運搬するケースがほとんどです。そこで、複数本をまとめて運ぶ際の負担軽減効果に焦点を当ててみましょう。
私たちの超軽量単管”スーパーライト700”は、従来材と比較して25%の軽量化を実現しています。具体的には、4.0mの”単管パイプ”を3本運ぶ場合は、
- スーパーライト700: 約25kg
- 従来材STK500: 約32.7kg
となります。その差は実に約8kgにもなり、日々の作業負担の軽減に繋がります。
また1.0mや2.0mの短尺の”単管パイプ”であっても、本数が増えるほど”重量”に違いが現れますので、纏めて運ぶ際には同様の”軽量化”の効果を実感できる訳です。
実際に従来材と”スーパーライト700”を同条件で運搬をした場合に、作業効率がどのくらい改善できるのかを検証した記事もございます。
ブログ:インフレで強くなるにはこの一手?!”スーパーライト700”が可能にする見えないコストの削減について。
”軽量化”と聞くと、強度への不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。”スーパーライト700”は、その懸念を払拭するべく、引張り強さを従来比で約40%以上も向上させています。また、労働安全衛生規則に適合している為、安心してご使用いただける製品に仕上がっています。
”スーパーライト700”の全般的な情報については、以下の記事で詳細をまとめておりますので、併せてご参照ください。
ブログ:他の軽量単管パイプと何が違う⁈ "スーパーライト700"の特徴/効果/対応まとめ。
単管パイプ運搬時の”重量”に関する注意点とは
人力で運搬作業を行う場合、取り扱える荷物の”重量”は法令によって制限が設けられています。これは、作業者の腰痛リスクを軽減する為です。
厚生労働省が発表している”職場における腰痛予防対策指針”ににおいて、満18歳以上男性の場合は体重の40%以下、満18歳以上の女性は体重の24%以下(男性の60%程度)と定められています。
参照リンク:まんがでわかる 人や重量物の運搬作業の基本(厚生労働省)
そこで上記を踏まえ、全て同じ長さのパイプを一度に運搬する条件ではありますが、体重65kgの男性が当社の”スーパーライト700”を一度に持ち運べる最大本数を計算し、以下の通り一覧表にまとめてみました。
単管パイプをより安全・安心に活用していただく上で、ご参考にしていただければ幸いです。
【体重65kgの男性の場合】
長さ | 1本あたりの重量 | 一度に持ち運べる最大本数 |
1.0m | 2.08 kg | 12本 |
2.0m |
4.16 kg | 6本 |
3.0m | 6.24 kg | 4本 |
4.0m | 8.32 kg | 3本 |
5.0m | 10.4 kg | 2本 |
6.0m | 12.5 kg | 2本 |
まとめ
今回は、我々が製造する”スーパーライト700”による”単管パイプの軽量化”の効果を、身近なペットボトルの重さに置換え実感・検証してみました。
”重量”は作業効率や安全性に直結する要素です。今回の記事を参考に、ぜひ具体的なイメージをお持ちいただき、最適な”単管パイプ”を手に入れていただければ幸いです。
なお、”スーパーライト700”に関する詳細資料もご用意しております。以下のリンクからダウンロードできますので、お気軽にご活用ください。
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