2024.03.27

2024年問題解決へのヒントに?!"自社便"のトラックドライバーに密着取材してみました。

"物流の2024年問題"に関連し、トラックドライバーの方々の働き方が注目されていますが、「実はトラックドライバーの業務実態をよく知らない・・・」という方は少なくありません。

そこで今回は、私たち大和鋼管で"自社便"を担当するトラックドライバーの方に密着取材を行い、毎日の仕事の流れや具体的な業務内容をご紹介します。皆さんの周りでも活躍させているトラックドライバーの方々の仕事や働き方について知り、輸送の作業効率化を考える参考にしていただければ幸いです。

なお、"物流の2024年問題"について知りたい方は、以下のブログで詳しく解説しておりますので、こちらもぜひご参照ください。

 ブログ:"物流の2024年問題"ってナニ?!その概要や背景をわかりやすく解説。
 ブログ:"物流業界の2024年問題"で"荷主"が行うべき対策とは?!知っておきたい知識と具体的な対策を解説。

"自社便"の概要とトラックドライバー紹介

jisyabin-01

"自社便"とは、メーカーなどの荷主企業が自らトラックを所有し、自前で物流を行う輸送形態です。私たち大和鋼管も、関東圏のお客さまを中心に"自社便"を活用しています。

今回は、当社の"自社便"で配送を担当しているトラックドライバーの"髙林浩さん"に、毎日の仕事の流れや具体的な業務内容等を教えていただきました。

【プロフィール】

フリーボードのコピー (9)

髙林 浩さん

業務部出荷係に所属。契約社員として小口配送を担当し、荷物の積み下ろしと配送を行っています。

大和鋼管に入社する前に所属していた別の運送会社でもよく大和鋼管関係の配送を担当しており、大和鋼管の専属ドライバーのようになっていました。趣味は釣りとのことです。

トラックドライバーに密着!1⽇のスケジュールとは

実際のトラックドライバーの業務はどのようなものなのか、密着取材を行いました。当社の"自社便"の、とある日の流れをご覧ください。

6時:会社を出発

jisyabin-06

"ユニック車"に乗って出発します。荷の積み込みは前日に完了しています。

7時:休憩

jisyabin-04

道の駅に到着し、時間調整を兼ねて休憩します。朝食もこちらで済ませ、8時に出発です。

8時20分: 荷下ろし作業

お客さまの元に到着し、荷下ろし作業を行います。この日は積んでいる製品の数が少なかったため、10分程度で完了しました。

この日の配送先は1か所のみでしたが、配送先の数は日によって変わります。

10時: 会社に戻り、翌日以降の作業

jisyabin-11会社に戻りフォークリフトが空くのを待ってから、翌日配送製品の積み込みを済ませます。"自社便"の積み込み作業は、基本的に1人で完結するように心がけています。

翌日だけではなく、2日後の配送予定製品を1か所にまとめておくこともあります。

11時: 作業

jisyabin-05

他の担当者の積み込みの手伝いや"バラ束"の作成等を行います。

15時: 退勤

出社が早いため、退勤時間も早くなります。お疲れさまでした。

なお、翌日は3時出発なので、夜中の1時半に起床予定です。

トラックドライバーにインタビュー仕事への思いとは。

今回は髙林さんにインタビューを行い、ご自身の業務にどう向き合っているのか、また"物流の2024年問題"についてどう思うのかを語っていただきました。

ドライバーご自身について

jisyabin-07

─ 業務内容について教えてください。

"自社便"の配送業務を担当しています。最近は関東近郊への配送が多いです。基本勤務時間は05時〜14時ですが、その日の配送先に合わせて、出発時間はバラバラです。

─ 業務で気をつけていること・心がけていることは何ですか?

荷物をきちんとお客さまへ届けること、そしてお客さまと良い関係を築くことです。

─ 業務で大変なことは何ですか?

天気の影響です。雪が降ると、配送時間が読めなくなるので大変です。実際、過去に大雪の影響で、午前2時に出発したのに配送先への到着が夕方の17時になってしまった時がありました。渋滞で高速は動かず、下道も滑ってしまうので、とても困りましたね。雪だけでなく、台風や大雨のときもやはり大変です。

jisyabin-03

─ 業務で嬉しいことは何ですか?

スムーズに荷下ろしが終わると、その後の時間に余裕ができるので嬉しいですね。複数の配送先があるときは、1か所目の荷下ろしが勝負といえます。

─ 今後の働き方はどのようにお考えですか?

大型免許の取得/更新に必要な深視力の検査がクリアできるうちは、この仕事を続けたいと思っています。

"物流の2024年問題"について

─ "働き方改革"の一環として、2024年04月から時間外労働時間が規制されます。現在の時間外労働時間はどれくらいですか。

今は40時間/月程度です。勤怠は会社から貸与されているスマホで管理しています。

─ 休憩はどのように管理されていますか?

「◯時から休憩」のような明確な決まりはないので、その時々に合わせて休憩します。昼食は基本的に積み込みが終わってから食べますね。時間が押すと、移動の片手間でお昼を済ませることもあります。

─ "物流の2024年問題"について、トラックドライバーとしてどのようにお考えですか?

世の中には無茶な要求をする荷主もいますが、規制によって、そのような配送はできなくなると思います。長距離ドライバーは特に大変なのではないかと思います。荷主側の配慮が必要になるでしょう。

jisyabin-09

─ "物流の2024年問題"に関して、不安や心配なことはありますか?

懸念としては、歩合制の場合は運転手の給料が減ってしまう可能性があることですね。
現実問題として、配送では待ち時間が長く、かつては一日中待たされてしまうようなケースもありました。私の場合は、今はそこまで待たされることはありませんが、やはり待機時間を減らすのが1番大事だと思います。
現在、当社で行なっているような積み込みの準備の有無だけでも待ち時間はだいぶ変わってきますので、ぜひ荷主の方々にはご協力をお願いできればと思います。

─ 物流について、どのような状態が理想だと思いますか?

ドライバー不足が解消されるといいですね。また、ドライバーの負担が軽減され、適切に給料が増えることが望ましいと思います。

jisyabin-13

─ 最後に、お客さまに向けてメッセージをお願いします。

ご利用いただき、誠にありがとうございます。今後もお客さまと良い関係を築き、ご満足いただけるよう努めてまいりますので、ぜひさらなるご注文をいただければ嬉しく思います。

まとめ

今回は、当社の"自社便"を担当しているトラックドライバーの方の1日の仕事の流れや具体的な業務内容についてお伝えしました。

トラックドライバーの方々は、日本の物流の要を担っているといえる職業です。具体的な働き方を知ることで、"物流の2024年問題"への対応策や解決策も見えてくるのではないでしょうか。

なお、当社の"自社便"についてご興味があれば、以下のブログで詳しく解説しておりますので、ぜひこちらもご覧ください。

 ブログ:大和鋼管の自社便はどう活かす?!その利便性と今後の発展性について。

当社では引続き、皆さまの"為になるお役立ち"に繋がる情報発信を続けて参ります。ブログへのリクエストやご意見/ご感想がございましたら、ぜひ以下のページからご連絡ください。

[JP][CTA]リクエストフォーム

最後までお読みいただき感謝申し上げます。引続き宜しくお願い致します。ありがとうございました。


RELATED POST関連記事


RECENT POST「話題/トピックス」の最新記事


2024年問題解決へのヒントに?!"自社便"のトラックドライバーに密着取材してみました。