2021.08.04

”スーパーライト700”はユニクロメッキ?(^_^;) 大和鋼管の環境への取組み。

先日当社製品の軽量単管パイプである「"スーパーライト700"はユニクロメッキですか?」というお問合せがありました。

"ユニクロメッキ"とはクロメート処理の一種で防錆効果が高いのですが、人体へ悪影響を及ぼす六価クロム等の有害物質を含む事が要因で近年は減少傾向にあります。もちろん私たちの製品は全てユニクロメッキではなく、またクロメート処理も行っていません。

一方で、私たちのポストジンク/パーフェクトポストジンクは、高い防錆力を実現すべくクロムフリーコーティングを塗布しており、有害物質である六価クロムが入っていません。更に、鉛/カドミウムは殆ど含んでいない為、RoHS2・ELV指令にも適合しており、人体への有害物質の影響を心配せずに、安心/安全/健康に使用して頂くことができます。

そこで今回は、"クロメート処理"を解説しつつ、当社の有害物質を削減する取組みについてご紹介させて頂きます。

"クロメート処理"とは? (・・?

クロメート処理とは、六価のクロム酸を主成分とする処理液で表面処理する方法で、主に下記のような種類があります。

【クロメート処理の種類】

  • ユニクロメッキ処理(光沢クロメート処理)
    一般的には”光沢クロメート”とも呼ばれ、亜鉛メッキされた材料に対してフッ化物を含んだ溶液でクロメート処理をし、亜鉛メッキを酸化から守る為の保護皮膜を形成する表面処理加工法です。

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  • 三価クロメート処理
    メッキ後に行う後処理を指し、クロム酸または重クロム酸塩を主成分とする溶液中に製品を浸漬して、防錆皮膜を生成させる手法です。従来は六価クロメート処理が一般的でしたが、環境面での配慮から徐々に三価クロメート処理への移行が進んでいます。一方で、三価クロメートにも六価のクロムが含まれる場合があり、これは三価クロメートの薬剤に添加されているコバルトが起因しています。
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  • 六価クロメート処理
    価クロム化合物含有する亜鉛メッキ上やアルミ上に処理する化成皮膜のことを言います。六価クロム化合物を含む皮膜を亜鉛やアルミの表面に生成させることで耐食性を得ることができます。
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これらのクロメート処理は何れも人体に有害性のある”六価クロム”が含まれており、EUのRoHS指令の規制対象品に該当します。

六価クロムの課題 (*_*)

家庭用品のメッキの殆どにはクロムが使用されており、その原料として”六価クロム”が用いられています。

この六価クロムは、非常に強い酸化能力を持っており、皮膚や粘膜に付着した状態で放置をすると皮膚炎や腫瘍を発症したり、多量に体内に吸入すれば肺癌/肝臓障害/貧血/大腸癌/胃癌などの原因にも繋がります。

また、極めて強い毒性を持っており、代表的な六価クロムの二クロム酸カリウムの致死量は、約0.5〜1グラムと言われています。

実際に六価クロムで重大な公害が発生した事例が過去にあり、クロムを扱う工場の労働者の1割が鼻中隔穿孔や肺癌の健康被害の犠牲者になったり、クロム鉱さいの投棄により生物や植物が生息できない環境下にしてしまった土壌汚染問題がありました。

独自のクロムフリーコーティング (^_^)v

私たちも以前は今ほど有害物質への規制が厳しくなかった事もあり、長い間”クロム”を含んだコーティングを使用していましたが、環境対策として2005年より全製品からクロムを完全撤廃し、ノンクロム化を実現しました。

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当社独自の防錆力の高いクロムフリーコーティングを塗布する事で、樹脂系透明保護皮膜を形成することにより、美しいポストジンクの銀白色の輝きを長時間保つと同時に、格段に安全/安心/健康に使用できる製品になっています。

積極的な環境問題への取組み \(^o^)/

またその他の環境問題への対策としては、当社は製品のハイテン化を積極的に進めることで二酸化炭素の排出削減に貢献したいと考えており、冒頭で触れたスーパーライト700はその代表例です。

更に最近ではポストジンクの内面塗料に含まれている、Volatile Organic Compoundsの略語で一般的に”VOC”と呼ばれる”揮発性有機化合物”の削減にも取組んでいます。

"VOC"は塗料/接着剤/インクに含まれる溶剤やガソリンから揮発してくるトルエンやキシレン等の事で、塗装/建設工事/印刷/脱脂洗浄や自動車での移動や給油時等、私たちの生活の様々なところから排出されるとても身近な存在ですが、光化学大気汚染をもたらす主要な原因物質とされています。

それだけ普遍的に使用されているモノなので中々減らす事は難しいのですが、より安全/ 安心/健康に使用できるエコなパイプを実現すべく、今後とも積極的に取組んで参りたいと考えております。

まとめ

特に大規模な自然災害の要因として環境問題が注目される中、鉄鋼業界でも”SDGs”や”ESG”への取組が大いに注目され、世界中の高炉メーカーが”ゼロカーボンスチール”の取組みを積極的に推進する様になりました。

当社も”SDGs”や”ESG”の一環として、お客さまや地域の皆さまの為になりお役に立つ大和鋼管も目指すべく、今後とも私たちなりに工夫を凝らし、環境問題の解決に取組んで参りたいと思います。

私たちの製品の環境性能や当社の環境問題への取組みに関して何かご不明点やご懸念がございましたら、下記ご相談フォームよりお気軽にご相談下さい。以上、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。。

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