新型コロナウィルス感染症拡大以前には、「白サビ対策で何か良い方法がないか教えて欲しい」といったご相談をお客さまからいただいた後に、現場/現物で状況を確認し対応させていただくことがありました。現在は感染拡大についてはかなり落ち着いてきましたが、やはり対面での対応は避けたいという方もいらっしゃると思います。
白サビは梅雨や台風の時期だけではなく、1年を通して発生する可能性があります。そこで今回はウィズコロナの発想で白サビ対策の一環として当社が行っている’’リモート相談’’の取組みをご紹介します。
えっ!?冬でも白サビ!?
梅雨や台風の時期は気温や湿度も高く、雨に濡れない場合でも白サビが非常に発生しやすい環境と言えます。しかし、白サビは冬の時期にも環境によっては発生する場合があり、考えられる主な原因としては、”積雪”と”結露”が挙げられます。
例えば、海に近い場所でメッキ製品を長いあいだ屋外保管した場合には”積雪”によってサビを進行させる可能性があり、一方、屋内保管する場合には”結露”がサビの原因となることが考えられます。そのため、白サビを防ぐためには保管方法に注意することも必要となります。
冬の製品保管方法については、注意点も含めまして以下のブログでご紹介しておりますので、ご参考ください。
ブログ記事:メッキ鋼管にも季節のお手入れ。冬の製品保管方法。
白サビは何故、発生するのか?
そもそも白サビは、雨や露が原因で乾燥しにくくなった環境下に亜鉛が晒された時に、空気中で酸化することによって発生します。この酸化した亜鉛を”塩基性炭酸亜鉛”と言い、私たちが普段目にする白いチョークの粉の様な粉末状のサビになります。
なお、白サビのメカニズムについては、別途ブログでも紹介しておりますので、ご参考いただければ幸いです。
ブログ記事:白サビって何?!発生のメカニズムと見掛け程悪くない耐食性への影響。
また、亜鉛を腐食させる物質である強酸性物質・強アルカリ性物質・有機酸・食塩等が付着した場合にも白サビが発生します。そのため、先述したように、海に近い場所で塩分を多く含んだ雪が積もった屋外でメッキ製品を保管した場合には、白サビが発生することも有り得るという訳です。
ウィズコロナな発想でリモート相談
当社製品は、トップコートの成分や様々な工夫により随分白サビ発生は抑えられていますが、完全に撲滅するには至らず、皆さまの白サビへの懸念が完全に払拭できていないのが現状です。また、新型コロナウイルスの感染症拡大の影響により、現場/現物での確認やタイムリーな対応が出来ていないこともあります。
そこで私たちは”ウィズコロナな発想で何かできないか?”と考え、是非、皆さまと一緒にリモートで白サビ対策に取組んでいくことができればと思っております。
「もう既に白サビが発生してしまっている」、「白サビ防止のために、パイプとパイプの間にロープを入れて隙間をつくりたいのだけれど、どんなロープが良いか分からない」等の対処法や予防策について、下記フォームよりどしどしお悩みをご相談いただければ幸いです。
日々白サビ予防に真摯に取り組んでる当社品質保証のメンバーが、皆さまのメッキ製品の管理状況や白サビ対策のご相談にお応えいたします。先ずはお電話やビデオ電話等で30分程度お時間をいただければと思います。
まとめ
今回は、白サビ対策の一環としてウィズコロナの発想で当社が行っている”リモート相談”の取組みについてご紹介いたしました。
また、「白サビ対策を少しでも早く進めたい」という方には、当社が実践している白サビ対策や白サビの落とし方のブログ記事をご参考いただければと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。
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